金相場価格デイリーコメント週間まとめ（2/10〜2/14）

ファイナンシャルプランナーの水野崇（CFP認定者/1級FP技能士）が、金・貴金属買取を全国展開している「なんぼや」HPに、平日は毎日「金相場価格」の専門家コメントを提供しています。


今週の金相場価格の振り返りとして、1週間のデイリーコメントをまとめました。また、現在のドル建て金価格参考レート（XAU/USD）はこちらでご確認いただけます。

金相場価格・今週（2/10〜2/14）のデイリーコメント

■2月14日（金） 9:00

2025年2月13日（木）のNY金先物は反発となりました。発表された米卸売物価指数（PPI）が市場予想を上回り、米消費者物価指数（CPI）と共に米国のインフレ加速を裏付ける結果となったことを受けて、米連邦準備制度理事会 （FRB）の次の利下げ時期は早くても9月との見方が強まりました。ドル建て金価格はインフレ懸念の高まりから買い優勢です。外国為替市場では前日までと一転してドルが売られ、ドル円は152円台後半と円高ドル安方向で推移。連日最高値を更新している国内金価格は、もう一段の上昇への期待感が高まります。


■2月13日（木） 9:00

2025年2月12日（水）のNY金先物は続落となりました。インフレ指標である米消費者物価指数（CPI）が市場予想を上回ったことで、依然として米国の物価上昇ペースは高止まりが続いている状況が示されました。米連邦準備制度理事会 （FRB）の追加利下げ期待は後退しており、市場では年内の利下げはなしとする政策金利据え置き観測も浮上しています。外国為替市場ではCPIの結果を受けてドルが買われ、ドル円は一時1ドル＝154円台後半をつける場面がありました。円安進行に伴い、国内金価格は過去最高値を更新する展開。16,000円台乗せへの期待感が高まります。


■2月12日（水） 9:00

2025年2月11日（火）のNY金先物は反落となりました。イスラエルのネタニヤフ首相は、ハマスが15日（土）までに人質解放しなければ、パレスチナ自治区ガザの停戦合意を破棄し戦闘に戻ると警告。この声明を受けて金相場は買い優勢となりましたが、その後は利益確定の売りに押され前日比マイナス圏で終了しています。10日（月）には、トランプ米大統領が米国が輸入する鉄鋼とアルミニウムに25％の追加関税を課す、大統領令に署名しました。日本も追加関税の対象国であり、発行日は3月12日（水）を予定。EUやカナダから反発の声が上がるなど、世界的な貿易摩擦への懸念が金相場の下支え要因となっています。


■2月11日（火）

コメント休み


■2月10日（月） 9:00

2025年2月7日（金）のNY金先物は反発となりました。予想を下回った米雇用統計を受けて買い優勢となり、ドル建て金価格は再び過去最高値を更新する場面がありました。トランプ米大統領は、7日（金）の日米首脳会談後の共同記者会見で「相互関税」政策の導入方針を明らかにしました。日本も対象国に含まれ、国・地域ごとに関税引き上げを実施する方針で、貿易相手国が米製品に課しているのと同率の関税を相手国の製品に課す考えとみられています。外国為替市場では、米国経済の先行き警戒感や日銀の追加利上げ観測などを背景に、ドル円は2ヶ月ぶりに一時150円台後半にまで円買いドル売りが強まりました。国内金価格はドル円の円高進行で上値が重くなっています。


【メディア情報】水野崇（CFP/1級FP技能士）が金・貴金属買取の「なんぼや」に金相場価格のデイリーコメントを提供


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