金相場価格デイリーコメント週間まとめ（12/2〜12/6）

ファイナンシャルプランナーの水野崇（CFP認定者/1級FP技能士）が、金・貴金属買取を全国展開している「なんぼや」HPに、平日は毎日「金相場価格」の専門家コメントを提供しています。


今週の金相場価格の振り返りとして、1週間のデイリーコメントをまとめました。また、現在のドル建て金価格参考レート（XAU/USD）はこちらでご確認いただけます。

金相場価格・今週（12/2〜12/6）のデイリーコメント

■12月6日（金） 9:00

2024年12月5日（木）のNY金先物は反落となりました。パウエルFRB議長が利下げに慎重姿勢を示したことが伝えられ、金相場は売り優勢で次第に下げ幅を広げる展開でした。ドル建て金価格をテクニカルで見ると、7月からの上昇トレンドは10月31日（木）に過去最高値を更新したのを最後に、11月6日（水）の大幅下落で短期的な上昇トレンドは終焉、11月25日（月）の大幅下落で二番天井を形成した格好です。12月に入っての金相場は値幅が限定され小動きでの推移が続きますが、市場では6日（金）の米雇用統計が注目されています。


■12月5日（木） 9:00

2024年12月4日（水）のNY金先物は続伸となりました。6日（金）の米雇用統計への警戒感と米FOMC、日銀金融政策決定会合といった重要イベントを控え、金相場は総じて小動きの展開ながらも押し目買いに支えられ前日比プラスでした。外国為替市場ではドル円がやや大きめの変動幅で推移しています。前日には韓国の非常戒厳宣布を受けて1ドル＝148円台中盤にまで円買いドル売りが進みましたが、解除後からは円安ドル高に一転。韓国の政情が不安視されたことで、日銀は12月利上げを見送るのではといった思惑での円売りが背景にあります。国内金価格はここまで7営業日連続で下落していましたが、ドル建て金価格の上昇とドル円の円安進行を受けて、5日（木）は値上がりに転じました。


■12月4日（水） 9:00

2024年12月3日（火）のNY金先物は小幅反発となりました。尹韓国大統領が国会や政党の活動など、一切の政治活動を禁じる「非常戒厳」を宣布したことを受けてリスク回避の動きが強まり、金相場は買い優勢で推移しました。非常戒厳令は4日（水）未明に解除されたことから、マーケットは落ち着きを取り戻しています。外国為替市場では円高ドル安が進行し、ドル円は一時1ドル＝148円台中盤をつける場面がありました。日米の金融政策が逆方向にある中で、米FOMCと日銀金融政策決定会合を控え金利差縮小への織り込みが進んでいます。


■12月3日（火） 9:00

2024年12月2日（月）のNY金先物は反落となりました。発表されたISM製造業景況指数が予想を上回り、米国経済の好調さが示されたことで金相場は売り優勢でした。ウォラーFRB理事から12月17日（火）～18日（水）開催の米FOMCでは利下げを支持するとの発言が伝えられ、外国為替市場ではドル売りが加速。ドル円は一時149円台前半にまで円高ドル安が進行しています。国内金価格は11月26日（火）以降前日比マイナスが続き、12月に入っても上昇日がなく14,000円を下回りました。円が買われやすい相場地合いであることから、上値が重い展開が続きます。


■12月2日（月） 9:00

2024年11月29日（金）のNY金先物は続伸となりました。感謝祭後で参加者が少ない薄商いでも、ドル建て金価格は堅調に推移しています。12月17日（火）～18日（水）に年内最後のFOMCが開催されますが、市場では0.25％追加利下げを予想。国内でも12月18日（水）～19日（木）に日銀金融政策決定会合が開催され、0.25％の追加利上げ観測が高まっています。日米の金利差が一段と縮小する見通しであることから、外国為替市場では円買いドル売りが進み、ドル円は20日線が下向きに転じました。11月29日（金）時点では1ドル＝149円台後半の水準に位置し、円相場の円安進行には一服感が見られます。国内金価格に関しては、ドル円が円高方向で推移している間の上値余地は限定されるでしょう。


【メディア情報】水野崇（CFP/1級FP技能士）が金・貴金属買取の「なんぼや」に金相場価格のデイリーコメントを提供


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