金相場価格デイリーコメント週間まとめ(2/5〜2/9)
ファイナンシャルプランナーの水野崇(CFP認定者/1級FP技能士)が、金・貴金属買取を全国展開している「なんぼや」HPに、平日は毎日「金相場価格」の専門家コメントを提供しています。
今週の金相場価格の振り返りとして、1週間のデイリーコメントをまとめました。また、現在のドル建て金価格参考レート(XAU/USD)はこちらでご確認いただけます。
金相場価格・今週(11/11〜11/15)のデイリーコメント
■11月15日(金) 9:00
金買取価格相場 14,133円(前日比 +49円)※1g
2024年11月14日(木)のNY金先物は5営業日続落となりました。インフレ指標の米生産者物価指数(PPI)は市場予想を上回ったものの金相場への影響は限定的。外国為替市場でドル買いが続き、ドル円は1ドル=156円台前半〜中盤にまで円安ドル高が進行しました。米ドルと金は本来、逆相関関係にあることから、ドル建て金価格の下落圧力は強まっています。さらには、暗号資産市場のビットコインとも、金は逆相関の値動きが続きます。米大統領選を機にグローバルマネーの流れに変化が見られますが、国内金価格はドル建て金価格の下落と為替の円安で、強弱感が対立している状況です。
■11月14日(木) 9:00
金買取価格相場 14,084円(前日比 -71円)※1g
2024年11月13日(水)のNY金先物は4営業日続落となりました。発表された米消費者物価指数(CPI)は市場予想通りの結果であったことから、次回米FOMCでの追加利下げ観測は変わらず。外国為替市場ではトランプトレードによるドル高で、ドル円は155円台中盤をつけ7月以来の円安ドル高水準に位置しています。仮想通貨市場ではビットコインの上昇が加速し、史上初の9万ドル突破で過去最高値を更新しました。国内金価格は円安によって下値は固いものの、上値余地も限られる展開です。
■11月13日(水) 9:00
金買取価格相場 14,155円(前日比 -22円)※1g
2024年11月12日(火)のNY金先物は3営業日続落となりました。10月31日(木)以降のドル建て金価格は軟調な展開が続き、一時2,600ドル割れする場面があるなど下落の勢いが増しています。テクニカルでは、日足チャートの5日線、20日線、40日線が総じて下向きに転じ、10月10日(木)の安値を下回ったことでこれまでの上昇トレンドの終焉を示唆。トランプトレードでドル買いが進んでおり、リスクオン相場下での資金シフトが伺えます。ドル建て金価格の軟調地合いは国内金価格の上値を重くしていますが、ドル円は155円をトライする154円台の円安方向で推移しており、国内金価格の下支え要因です。
■11月12日(火) 9:00
金買取価格相場 14,177円(前日比 -266円)※1g
2024年11月11日(月)のNY金先物は大幅続落となりました。トランプトレードへの警戒感からドル高の流れは継続し、金相場は利益確定の売りが優勢で大きく値下がりとなりました。トランプ次期政権が推し進める経済政策では、インフレ圧力が高まる可能性が指摘されています。金融マーケットは変化を先取りして動きますので、金以外の投資対象に妙味が増す場合、金は相対的に売られやすくなり下落局面を迎える場面もあるでしょう。ビットコインが急騰したことも、金相場のネガティブ材料となっています。
■11月11日(月) 9:00
金買取価格相場 14,443円(前日比 -156円)※1g
2024年11月8日(金)のNY金先物は反落となりました。トランプ次期米大統領が勝利宣言時に述べた「すべてを米国第一にする」に象徴されますが、バイデン政権下で加速したドル離れに歯止めをかける経済政策が予想されます。そのため、2016年11月のトランプ氏当選時のマーケット環境の連想から、足元では「トランプトレード」によって米金利上昇とドル高が進みました。トランプ次期政権のもとで規制緩和、大幅減税、追加関税が実行されることで、インフレ率の上振れリスクが懸念されFRBの利下げペースは鈍化する見通しです。インフレヘッジ手段としての金需要に期待が高まりますが、トランプ氏は強硬な対中姿勢を示しており、安全資産として金の重要性が高まる局面が今後も想定されます。
【メディア情報】水野崇(CFP/1級FP技能士)が金・貴金属買取の「なんぼや」に金相場価格のデイリーコメントを提供
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