金相場価格デイリーコメント週間まとめ（9/9〜9/13）

ファイナンシャルプランナーの水野崇（CFP認定者/1級FP技能士）が、金・貴金属買取を全国展開している「なんぼや」HPに、平日は毎日「金相場価格」の専門家コメントを提供しています。


先週の金相場価格の振り返りとして、1週間のデイリーコメントをまとめました。また、現在のドル建て金価格参考レート（XAU/USD）はこちらでご確認いただけます。

金相場価格・先週（9/9〜9/13）のデイリーコメント

■9月13日（金） 9:00

2024年9月12日（木）のNY金先物は反発となりました。ドル建て金価格は8月20日（火）の終値を上回り、過去最高値を更新しています。欧州中央銀行（ECB）が理事会で2024年6月以来となる、3ヶ月ぶりの追加利下げを決定しました。景気減速懸念が根強いことから、今回の0.25%利下げで経済を下支えする狙いもあるとみられます。9月は米国も利下げ開始が想定され、金利差縮小見通しによって円相場では円高の流れが強まっています。東京市場ドル円は1ドル＝141円台中盤〜後半で推移。株式市場は割安感が台頭し幅広く買いを集め、12日（木）の日経平均株価は前日比1200円超の大幅高となりました。国内金価格は円高要因から13,000円手前の水準です。


■9月12日（木） 9:00

2024年9月11日（水）のNY金先物は小幅な反落となりました。米消費者物価指数（CPI）の発表前後で、株式市場、為替市場といった主要マーケットは乱高下。発表前は警戒感が台頭し、発表後に落ち着くという流れで、概ね行って来いの値動きとなりました。インフレ率が鈍化傾向にあることから、9月17日（火）〜18日（水）の米FOMCでの利下げ幅は0.25％が有力視されています。外国為替市場では、ドル円が一時140円台中盤にまで円高ドル安が進行する場面がありました。国内金価格は横ばいの状態が続いています。


■9月11日（水） 9:00

2024年9月10日（火）のNY金先物は続伸となりました。米消費者物価指数（CPI）を控えた買い戻しの動きが中心。株式市場ではダウ平均株価が大幅安となる場面がありましたが、引けにかけて戻しています。外国為替市場で円買いドル売りが進み、東京市場ドル円は142円台前半〜中盤で推移。ドル建て金価格をテクニカルで見ると、20日線がサポートラインとして機能し、上昇トレンドを継続しています。8月20日（火）につけた直近高値が上値目処として意識されますが、米FOMC通過までは上値の重い値動きが想定されます。


■9月10日（火） 9:00

2024年9月9日（月）のNY金先物は反発となりました。株式市場が早速落ち着きを取り戻し、大幅上昇したことでマーケットは過度な不安感が後退。国内でも日経平均株価は日中に下げ幅をほぼ取り戻す動きです。外国為替市場では円高ドル安が一服し、ドル円は1ドル＝143円台前半の水準に。金相場はFRBの利下げ見通しで押し目買いが優勢となりました。11日（水）にインフレ指標である米消費者物価指数（CPI）の発表を控えますが、市場の焦点はインフレよりも雇用に移っており、今月のCPIは波乱なく通過する見通しです。


■9月9日（月） 9:00

2024年9月6日（金）のNY金先物は反落となりました。米雇用統計が市場予想を下回り、米国経済の景気減速懸念から株式市場が下落。8月初旬のマーケット環境と同様、リスクオフ相場の様相です。金相場も投資家のリスク回避姿勢で売り優勢の展開に。雇用統計後の為替市場で円相場は円高ドル安に振れ、ドル円は8月5日（月）以来となる一時141円台後半をつける場面がありました。円高進行を嫌気する形で日経225先物価格も大きく値を下げ、株式市場は週末時点で前日比1200円超の値下がり幅。週明け9月9日（月）の日経平均株価は先物主導の大幅下落が予想されますが、9月17日（火）〜18日（水）の米FOMCでは4年半ぶりとなる利下げが確実視されており、当面は変動幅（ボラティリティ）の大きさに注意が必要でしょう。


【メディア情報】水野崇（CFP/1級FP技能士）が金・貴金属買取の「なんぼや」に金相場価格のデイリーコメントを提供


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