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話し方の改善は【あいうえお】から

森田都

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テーマ:話し方のスキル

はじめまして。
美・言の葉サロン主宰・アナウンサーの森田都です。

仕事柄、日常生活のあらゆる場面で、人様の話し方が気になります。
コンビニ、スーパー、学校、病院、銀行、郵便局・・・etc どんな局面でも、人は【話す】ことで、他者とコミュニケーションを取っていますね。
それなのに、日本人は、【話し方】を軽視している・・・と憂慮すること多々。
声が小さかったり、発音が不明瞭だったり・・・で、相手の言っていることが聞き取れないというご経験、皆さんもおありなのではないでしょうか?

学校の国語の時間も、いまだに【読み書き】中心で、【話すこと】に重きは置かれていません。
ひらがな、カタカナ、漢字・・・と、覚えるべき文字の数が多いという日本語の特性も一因かもしれませんね。

でも、ほんの少し【あいうえお】の正しい口の開き方を意識するだけで、話し方は劇的に改善されます。
それを小学校低学年のうちから徹底しておけば、日本人全体の【話し方】のレベルは底上げされるのに・・・と残念でなりません。

アメリカに留学していた時、アメリカ人から【日本人が日本語を話しているのを聞くと、鳥がさえずっているようだ】と言われたことがありました。
おそらく、日本人の声が小さかったり、発音が不明瞭だったりするからだろうと推測しましたが、では、なぜそうなってしまうのか?
それには、日本語の母音の数が関係しているのではないか?と私は考えています。

諸説あるものの、英語には26、フランス語には16の母音があると言われています。
英語には、同じ【あ】でも【a】【a:】【ar:】【Λ】【ae】・・・とあり、英語圏の人たちは、口の開き方、舌の動かし方を、時に激しく、時に微妙に変えることで、これらの発音を区別しています。
そのために、彼らは、口回り、頬回り、舌を盛んに動かして、言葉が正しく伝わるように努めているのです。
彼らが、日本人よりも表情豊かに見えるのには、そのような言語的特性も関係している訳です。

対して、日本語の母音は【あいうえお】のたった5つ。
【あ】は【あ】だけなので、あまり口を開かずとも、聞き取ってもらえます。
それゆえ、日本人は、ほとんど口を開かず、中には歯を閉じたまま話している人も多く見受けられます。
日本人は話す時に横着をしているわけですね。
それが、声の小ささ、滑舌の悪さ・・・つまり口先だけの【鳥のさえずり】に繋がっているのです。

しかし、【あいうえお】にも、正しい口の開き方というものがあり、それさえマスターすれば、話し方はかなり改善されます。
【あ】も【え】も、意外に口を縦に開かなくてはならない発音なのです。
その母音の口の開き方を徹底して、50音の滑舌練習をしたり、文章を読んだりすることで、大きな声、明瞭な発音を手に入れることができます。

長年、口回りを動かさずに話していると、その癖は一朝一夕には抜けず、私の生徒さんでも、最初のうちは、講座のたびにリセットされます。
でも、これまた、長年、私に指摘されているうちに、話し方への意識が変わり、目を見張るほど上達する方がいらっしゃいます。

話し方を改善したければ、まずは【あいうえお】の正しい口の開き方から!
ここから、あなたの話し方改善への道が開けていきますよ。

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森田都
専門家

森田都(アナウンサー)

美・言の葉サロン

元FM東京局アナとしての知識、美しく正確な日本語、落ち着いた快活な語り口が評判。「話し方・言葉遣い・態度」のトータルアドバイスで、好感を持たれる話し方の習得と、アンチエイジングにも効果的な手法を指導。

森田都プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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