【クレーム対応の基本の「き」】
最近イタい話しが立て続けに耳に入ってきました。
・講師になりたくて〈売れる講師〉になる為のセミナーに合計180万円近く注ぎ込んできた。
ここまでお金を掛けたから元を取るまでこのセミナーの参加を続けるという人。
・講師として自信がなく不安を埋める為にいろんなセミナーに参加し、
知識豊富な講師になったと思っている人。
セミナーに多額の金額を注ぎ込んでいるのはともかく、
この文面だけでは講師としての自信をつける為に学んでいる人の何が悪いと思う方もいらっしゃるかもしれませんね。
この方々の背景に共通しているのは売れる講師になる為の見せ方や講師としての自信の無さ・不安を埋める為に知識を広げようとセミナージプシーのようにいろんなセミナーに参加して満足し、
一番肝心な『講師としての話し方』『在り方』の知識や技術が乏しい、という事です。
セールスをする上で自分をどう見せるかは大切な事です。
お客様がセミナーや講師を選ぶ為の大きな判断材料になりますから売れる為のセミナーを否定するつもりは全くありません。
この方の参加されている売れる講師になる為のセミナーでは、プロフィールや自己紹介など
〈売れる自分の見せ方〉を学んでいるそうです。
ただ、講師を目指している人が見せ方だけをいくら学んだところで
そもそもの講師としての話し方や伝え方、研修講師にいたっては研修内容の設計が出来なくて
売れるでしょうか。
頭いっぱいに知識をあれこれ学ぶだけの人も同じです。
勿論学び続ける事は大切なことです。
ただ、講師としての自信の無さをセミナーに参加した事で解消し満足して
『知識豊富=デキる講師』と勘違いしている方がいらっしゃいます。
講師としての本当の不安は知識が足りていない事ですか。
上手く伝えられない事を知識不足と自分の中ですり替えていませんか。
自分が知識を深めてもそれを必要とする受講者に伝えられなければ講師としての役割は果たせていないのです。
厳密に申し上げるならば、それによって受講者に知識や気づきを与えられるように導かなければ。
皆さんいろんなセミナーに通われ自分磨きをしています。
ただ、本当に売れる講師になりたい、受講者の力になれるように教えられる講師になりたいのであれば、何を学ぶより先に『講師としての在り方を考え 話し方・伝え方・を身につけている事』が大前提であり、講師として活躍する一番の近道です。
講師は自分が主役で話したい事を話すのではありません。
受講者が主役です。
講師に必要な事は話し方だけではありませんが人前に立ち教える立場なのですから
まず伝える事、伝わるように話す事、この土台が出来ていなければ
受講者は講師として見てくれませんよね。
もし、自分が逆の立場だったらとしたらどうですか。
何を言っているのか・結局何が言いたいのか説明の下手な講師や
聴きたいこととは違う事ばかりをいう講師に心を開こうと思えますか。
人前で話す事は場数を踏めば慣れるから、と思っているなら…
講師として必要とされなければ場数を踏むにも踏める場はないのです。
登壇する場がないから売れる為のセミナーに行く、でも講師としての場がない、また売れる為のセミナーに行く、でもまだ場がない…の繰り返しになってしまいます。
講師を目指している方や自信がないと悩んでいる講師の皆さん
今一度足を止めて自分を振り返ってみて下さいね。