システム開発の見積もり時に出される人日、人月について

笠原拓

笠原拓

テーマ:IT関係

業務システムなどを開発してもらう場合に見積もりをしてもらうことになりますが、
その単位として人日と人月という形で出されることが多いと思います。

簡単にお伝えするとエンジニアが1日働いた時間を人日、それを20日続けた場合を人月と表記します。
大規模な開発(億単位など)は人日で書いているとあまりにも数字が大きくなるので、わかりやすくするため
人月表記にします。
逆に小規模開発であれば人日で書かれることが多いです。

ただこの人日計算は色々と難しい部分があります。
先に述べた通りエンジニアが働く時間を基準にしてこのくらいかかるからいくらと出します。
ただその単価感は所謂上級SEで要件定義から設計までできる人もいれば、所謂プログラマーと言われるコード対応のみ
をされている場合もまとめて表記されています。
当然出す側はそれを配慮した単価感でお出ししているのですが、ここは企業により基準が違うので、
高いからいいエンジニアなのかと言われれば違ったりします。
中々発注前にIT系の人ではない人が見抜くのは難しいのですが、ポイントがあります。
それは「相手のためを思った提案をしているのか」というところです。
具体的には提案をしてくれるエンジニアなのかというところです。
実際エンジニアではない方はふんわりとイメージはあるものの要件に落とし込めていない部分が多々あります。
その話を聞いてこのような対応をすればよいと具体的な作業や内容に落とし込める人は所謂上級SEといえるところです。
是非確認してみてください。なお、トラブルがあったときに代替案が出せるのも優秀な証ではありますが、
そこは発注前にわかるのは難しいかと思います。

そのような方が開発の中心にいるプロジェクトは受託側の問題はあまり起こりません。
なお、そこをやれば自動的にうまくいくのかと言われればそれは違います。

技術的な部分はエンジニアに任せればいいのですが、仕様の部分は必ず相談する必要があります。
それを決めてもらえない。連絡が遅いとなれば当然スケジュール通りに進みません。
ご協力いただく部分は必ずありますので、そこは面倒がらずに対応いただけるとスムーズに進みます。

双方が協力して作り上げていくものですので、ご理解いただけますと幸いです。

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笠原拓
専門家

笠原拓(システム開発エンジニア)

株式会社MareSpera

店舗を経営している方々からのリクエストを基に直感的に使いやすいシステムを構築・販売しています。技術のプロとして正当に評価されるべく、プライドを持って多くの方に還元できるシステム開発を心がけています。

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