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笠原拓プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

社員の個人事業主化について考えること

笠原拓

笠原拓

テーマ:その他

あるサイトの記事で某社が社員を外注化して個人事業主として仕事をするという記事がありました。
(現在は削除されています。)
その件について経営者及び社員どちらも経験したところからお話します。

私の結論から申し上げますと「経営者的にはあり、社員としてはなし」でしょうか。

記事内やコメントにも記載がありますが、外注費用となりますので、所謂社会保険料の支払いがありません。
企業として給与の15%を負担しておりますからそれがなくなるのが大きいです。
また、個人事業主なので不要となれば契約終了とすれば終わりです。社員の場合はそう簡単にはできません。
なので、企業としては金銭面でも人材の流動化という部分において大きなメリットになります。
社員側の視点にたったらどうでしょうか。
別の仕事(副業)がやりやすいという話はありますが、普通に週5で働いている人が別の事業やるのかという部分です。
また、上記企業側のメリットと反する部分で各種事務処理を個人で対応する必要があります。
その手間もありますし、貰える金額は多くなる可能性はありますが、実質賃金は減るという可能性もあります。
また雇用保険もなくなりますので、仕事がなくなった際のセーフティネットが減ります。
別のことをやりたいなど何か目標をもっていてそのために利用するのであればよいですが、
安易に給料が上がると思って対応すると痛い目みます。

我々の業界でもフリーランスがもてはやされており、様々な広告PRを見ることがあります。
給料と比べるとものすごい高いので、勘違いされますが、先に述べたデメリットが存在します。
そのあたりを理解して仕事をしないと同じように痛い目をみます。
一時フリーになったけどその後普通に企業勤めに戻る人も多々います。
また、ITのフリーランスに勘違いする人がいますが、技術力は当然必要ですが、
その上で営業力が必要になります。
ある意味フリーランスで成功する人はある程度オールマイティにできる人となり、
そういう人は他の業種でも成功しうる人です。
良い面だけでなく悪い面も見て判断することが必要となります。
ご自身の人生はご自身でしか決められないので、後悔しない選択をしていただければ幸いです。

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笠原拓
専門家

笠原拓(システム開発エンジニア)

株式会社MareSpera

店舗を経営している方々からのリクエストを基に直感的に使いやすいシステムを構築・販売しています。技術のプロとして正当に評価されるべく、プライドを持って多くの方に還元できるシステム開発を心がけています。

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