ソースコードを書くのは単純作業か

某大手企業の方がソースコードを書くのは単純作業だと発言して炎上しているそうです。
同じITで開発をしている立ち位置からお話していこうと思います。

なお、発言した方がどのレベルのことをお話しているかわかりませんので、
私がソースコードを書くということだけをピックアップした場合を
お話したいと思います。

「単純作業という程誰でもできるレベルではないけども、
全体設計やアーキテクトを考えるよりは単純である。」
これが私の考えです。

プログラミングと一言で言っても様々な言語があり、各々記述ルールがありますので
そのルールで記載する必要があります。そのルールがわからなければ対応できないので、
誰でもできるレベルという意味の単純作業ということにはなりません。
また、同じコードで同じ処理でも効率が良い書き方や処理の仕方がありますので、
レスポンス速度を重視するシステムの場合はそのあたりも気にする必要があります。
ただ、システム全体を考え、機能全体を考えるレベルになると上記に加え、他システムとの連携や
機能、インフラへの影響など多数考えることが多くなりますので、複雑化してきます。
そのあたりが得意な人もいますし前者のプログラミング系が強い方もいますので、
これは向き不向きになります。
また、それを取りまとめ、責任者であるPM(プロジェクトマネージャー)なども同じことが言えると思います。

私自身、経験としてはPMの方が長くなりますが、実際に設計し、コードを書いてくれる人がいるからこそ
成立するポジションだと思っております。
プログラミングする人からPMまで基本的に技術職だと思っていますので、そこまで単純とは思いません。
また、所謂事務方や営業にしても同じことが言えるのではないでしょうか？
同じ単純作業であったとしてもそれを踏まえて一つ上のやり方を考えられる人もいます。

どのような意図でお話したのかは分かりかねますが、迂闊な発言であったとは思います。
技術者軽視した発言だとすれば、今後の業界への影響はありそうです。

私自身もそうですが、外にでる内容がきっちり吟味してお話できるように日々努力していきます。