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松尾章子プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

着物の染替え 帯も染替え

松尾章子

松尾章子

テーマ:着物の染替え

似合う、似合わないは、着物だけでなく、帯にもいえることでして、
例えば、母と私は体型も雰囲気も違い、似合う色も全く違います。
そのため、母の着物や帯を私の寸法に直す際には(私の方がサイズが小さいため)、
ほとんど染替えをしています。

以前、母の古い夏袋帯を染め替えしました。

母の古夏帯_サクラ

元の色は、薄く明るい桜色。
時代を醸し出す雰囲気ではありますが、この色が似あうようでしたら、そのまま使用できます。
しかし、私にはどうしても合わないのです。
もし この帯に、部分的にでも別の色が使われていたら(例えば ネズや青ネズ、カラシなど)、きっとそのまま使用したと思うのですが…。

ということで、色をかけて、寒色系の地色にすることにしました。
ちなみに、上から色をかける場合は、色を重ねますので、現状よりも濃い(深い、暗い)色に仕上がります。
現状よりも明るい色、薄い色に仕上げることは出来ません。

まずは、あまり暗くならないよう、うっすらとネズ色をかけます。

母の古夏帯_染替え1

地色が変わりました。

ネズの地色、そして宝相華という地模様の雰囲気が相まって、予想通り、地味めに。

ということで、部分的に模様師さんに色を挿していただくことにしました。

お太鼓を締めたときに表から見えるヵ所は、前帯部分と、お太鼓部分ですので、この部分に、具体的な色味の希望を出します。

母の古夏帯_彩色指図


母の古夏帯_彩色後

やっと使用できる時期が近づいてきました。

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松尾章子
専門家

松尾章子(着物コンサルタント)

万葉烏梅染しぎや

色にこだわり抜いた着物づくりの実績を積み重ねてきました。着物を着たご本人だけでなく、その姿を見た方の心まで豊かになる着物だと長年ご愛用いただいています。シンプルに着られる前結びの着付け教室も大好評。

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