Mybestpro Members

松尾章子プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

着物の色と季節感

松尾章子

松尾章子

テーマ:着物 色

和の色見本
明けましておめでとうございます。

Stay home の声が続くお正月となりましたが、2021年は明るく活気のある年になっていくことを祈るばかりです。

これから、小寒、大寒が過ぎますと、いよいよ立春です。
2月頭は まだ気温も低く、とても寒いのですが、明るい陽射しに春の兆しを感じ、着物の装いにも春を取り入れたくなります。季節の先取りは、着物のお洒落の醍醐味です。

時々お客様から、「春なのに、この色の着物を着ても大丈夫かしら?」といったご質問を受けます。
「この色の着物」ーというのは、焦げ茶や墨色、濃い紫…というように、どちらかというと春らしくないかも?と思われる色の着物のことです。

もちろん、面積の多くを占める着物の色が、ウグイス系、黄色系、サクラ系…といった、“いかにも春”という色だと主張もしやすいのですが、春らしさを取り入れることは、着物でなくても出来るものです。
帯や、帯締め、帯揚げでも、十分に。

せっかくであれば、ご本人が素敵に見られることが理想だと思いますので、着物の色や雰囲気が、ご本人に合っていること、ご本人をより引き立たせるものであることの方が大切であると考えます。

ですので、着物の色が春らしくなくても、その色が“あなたらしい色”であれば、問題ないと思うのです。
春らしい着物だけれど、“あなたらしくない”ー、となったら、なかなか他で着ずらくなってしまいますので。

そして、帯締めや帯揚げといった小物も、実際には“あなたらしい色”であることが理想です。
でも、着物に比べますと、季節感やイベント感を意識して冒険しやすく、増やしやすいアイテムですね。

普段、着物を選ぶときには、鏡でご自身に合うか否かを見て選ばれるかと思いますが、機会がありましたら、是非、より“色”に焦点をあてて、あなたに合う色、あなたをより引き立たせる色を、探してみてください。
洋服での色の見方とは全く違う、新しい発見がありますよ。

リンクをコピーしました

Mybestpro Members

松尾章子
専門家

松尾章子(着物コンサルタント)

万葉烏梅染しぎや

色にこだわり抜いた着物づくりの実績を積み重ねてきました。着物を着たご本人だけでなく、その姿を見た方の心まで豊かになる着物だと長年ご愛用いただいています。シンプルに着られる前結びの着付け教室も大好評。

松尾章子プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

関連するコラム

プロのおすすめするコラム

コラムテーマ

コラム一覧に戻る

プロのインタビューを読む

色で魅力を引き立てる着物をゼロからつくる着物専門店店主

松尾章子プロへの仕事の相談・依頼

仕事の相談・依頼