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●商店街で活かしたい統一POP広告台紙

安達昌人

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テーマ:POPで協調性をアピール

●POPで協調性をアピール
 活動的な商店街では、地域客へ働きかける主要な共同事業として、イベントに意欲的です。その際に活用したいのが、統一POP広告台紙の作成。すなわち、折り込みチラシやポスター、ホームページなどと連動したイメージのPOP広告台紙に、各店が自店の推奨品や目玉品を書き込んで、店頭に掲示するものです。統一POP広告台紙のメリットは、次の通りです。
(1)協調性をアピール~全店が一体となって、イベントやフェアに取り組んでいる姿勢が来街客に伝わります。地域客はそうした一致協力の姿勢を歓迎するものです。
(2)各店の推奨品がわかりやすい~同じタイプの用紙に書き込んでいるので、顧客の目に触れやすく、理解しやすいもの。各店では、説得力のある情報表示や、読みやすい表現が大切です。
(3)装飾効果で街の活気作り~同じデザインの用紙が付けられるで、視覚・デザインの効果により、街内に活気が生まれます。各店1枚に限らず、何枚も掲示してよいでしょう。
(4)POPコンクールに結びつきます~どの店のPOP広告が顧客の目を引いたか、顧客参加のコンクールに結びつけることも出来ます。いわば、各店の意欲を高める媒体といえます。

◆提携イベントで集客

東京・北区十条銀座商店街では、数年前から、東京家政大学服飾美術科のインターンシップによる「十条コレクション・Handmade Shop」を、毎年2月1日~2日に事務所会場で開催(現在は、地域4商店街で共同実施)。学生の皆さんは自作のファッション(女性服、子供服、アクセサリーなど)を展示販売します。いずれも一品物。当日は、区の広報、パブリシティ、商店街チラシ、ホームページなどの宣伝によって、驚くほどの集客があり、2日間で400点の商品があっという間に売り切れます。商店街の約20本の広告柱パネルにも、手描きポスターが掲示されます。

◆協賛フェアの統一POP

集客した人達の回遊性を図って、商店街では「協賛フェア(セール)」を実施。その際に活躍するのが、商店街の統一POP台紙(A4判)です。台紙の上下はパソコン(ワード)で作成し、中間のスペースに各自が自店の推奨品を手描きで書き込みます。記入に当たっては、あらかじめ講習会で簡単レタリングやレイアウト、コピー作りなどを勉強します。

◆恒例市の統一POP

東京・板橋区の赤塚一番通り商店街では、恒例の「赤市」を実施。その際の統一POP台紙例。個店が「赤市」のチラシに載せた自店の推奨品を書き込んで、店頭で訴えます。商店街を抜けると、地域内には高さ13メートルの青銅製の著名な「東京大仏」(常蓮寺)があって参拝客を集めています。なお、同商店街では、2012年12月から、イベント・各種会合に使えるコミュニティスペース「赤ニコ広場」を開設しています。

◆「土曜市」の統一POP

東京・荒川区の仲町通り商店街では、毎週土曜日に「土曜市」を実施。その際の統一POP台紙例。台紙の中の売り手と買い手のイラストは、同商店街で以前から使われているキャラクター。このイメージのように、荒川仲町通り商店街は長年、下町の商店街として地域客に親しまれてきていますが、特に土曜市にはかなりの賑わいを呈しています。

◆インターンシップ協賛の統一POP

東京国立市の第五商業高校では、インターンシップの一環として、恒例の「五商ショップ」を市内の国立富士見名店街内の広場で催します(年に約3回)。販売するのは地域の農業学校で作られた鮮度のいい野菜や花、ジャムなどの加工食品。地域客には人気の行事です。その際に提案したのが、協賛セールの統一POP台紙。商店街では、生徒たちをバックアップするとともに、来店客の自店への回遊も図りたいものです。


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安達昌人
専門家

安達昌人(商品企画)

東京販促実践研究所

POP広告・チラシ・DM作成からディスプレイなど、基礎から応用まで実習指導。セミナーや実地指導により店舗の販売員、メーカー・問屋の営業マンの販促スキルと企画力を高めて、売れる商品・売れる店作りを図る。

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