学校ごとの試験の意図を理解する
小学校受験のための教室では、11月になると受験を終えた年長が卒業してしまうので、1年後に受験を控える年中が入れ替わりに入って来ます。幼稚園ではまだ年中ですが、その年の5歳児の多くが「新年長」として小学校受験の準備をスタートします。
それまでは、日常生活の行動も遊びも本人の自由にさせていた部分が多かったと思いますが、5歳になるとそろそろ、小学校受験を見据えた準備を始める時期に入ります。規則正しい生活をさせたり、公共のマナーやお友だちとの間での振る舞いを身につけさせたりしましょう。ボール投げ、ケンケンパ、スキップなど、受験で出される課題を日々の遊びの中に取り入れてみましょう。
また、紙とハサミなど工作の材料や道具を使って何か作品を作ることを日常的にしていれば、手先を動かしたり、道具を上手に扱ったりする力が養われて、小学校受験の課題にスムーズに取り組めます。
5歳頃になると子どもの個性や得意不得意がはっきりしてくるので、それに合わせて、志望校を絞り込む時期でもあります。私立小学校には、男子校・女子校・共学があり、さらに、ペーパーテストのある学校とない学校があります。子どもに合った学校を決めたら、学校のカラーや受験の傾向に合わせた受験準備を始めます。
ペーパーテストのある学校を受験する場合は、年長の夏休みは夏期講習、模擬試験などを集中して行い、受験日までお勉強を続けることになります。
ペーパーテストがない学校の受験準備でも、集団作業、体操科目、絵画工作、口頭質問などの指導を受け、お稽古ごとに打ち込むことになります。