家庭学習の留意点
年少から小学校受験のための教室に通っていた子は、5歳の頃には、受験に必要なスキルを身につけていますが、年中からの準備でも年齢相応に遊びや家庭生活が充実していれば十分間に合います。
5歳頃になると、ルールが複雑な遊びに熱中するようになります。それまで、保育士や両親など大人に遊んでもらっていましたが、自分から遊びをつくり出したり、お友だちと協力して遊んだりと、遊びに自主性が出てきます。
小学校受験の項目には、行動観察や指示行動というものがありますが、遊びに創意工夫があれば自然に合格基準に近づきます。
お友だちと遊ぶことは、協調性や集団行動のルールを守るといった、小学校受験で重要視される行動を養います。また、お家でボードゲームなど複雑なルールのあるゲームを家族と楽しむ習慣を持つと、勝つための戦略を考えるなどの思考や、ルールを厳守する態度が身につきます。
また、夢中になれるひとり遊びがあると、集中力が身につきます。5歳になると自分なりのこだわりを持ち始めるので、自分でいろいろ工夫ができるブロック遊びや、身近な物で何かを作ることなどで創造力を発揮します。出来上がった作品を保護者に見せることもあるでしょう。そのときは、ほめてあげましょう。ほめることでもっと興味を深めていきます。
小学校受験の口頭試験に「好きな遊びは何ですか?」という質問がよくされますが、5歳の時点で一生懸命遊んだ経験があれば、自分のお気に入りの遊びはいくつもありますし、それについて語ることもできます。