問題集に取り組む
受験の願書にある、志望理由を記入する書類に関しては、受験指導の教室でアドバイスを受けたり添削指導を受けたりして、何度も推敲することができます。その点、当日受験の会場で書かなければいけない保護者作文は、前もって書いて用意しておくことができないので、ある程度の予想のもとで準備をする必要があります。
受験する学校の理念や学校のカラーを把握して、それらの意図に沿う内容にすることは大前提ですが、意図をくみながらも、受験生の保護者としての確かな意思を感じさせるようなオリジナリティも大切です。
受験する学校の過去に出題されたテーマが出版されていたり、保護者作文の傾向を予想した問題集があったりするので、それらの書籍を購入して実際に書いてみるのもいいでしょう。
日頃から教育についての考えをまとめておくこと、そして文章を手書きで書き慣れておくことは心がけましょう。どの方向からの質問にも対応できるよう、自分の子どもの特徴、子どもに起こると予想される出来事に対するケース別の対処方法、入学してからの学校行事・イベントへの参加についてなど、細かく具体的に書けるように準備しましょう。
当日は、時間制限がありますから、見直せるくらいの余裕を持って書き切れるようにしましょう。内容の仕上がりはさておいても、保護者の提出書類になるので、誤字脱字だけは避けたいものです。読みやすくミスのない文章であれば、好感を持って書いた意図を読み取ってもらえます。
改めて繰り返しますが、保護者アンケートや作文は、学校側が受験生の家庭での教育環境を確認するためのもので、合否を左右するものではありません。受験指導の教室で有料でテクニックを学ぶ必要は無く、大切なのは作文の準備をしながら、家庭内での子どものしつけのあり方や保護者として仕事と学校をどう両立するかなどを具体的に考えることが大切です。