子どもにとってどう映っているのだろうと考える
数の問題は、大きく分けると「数を正しく数える問題」、「数や大きさ」、「重さ」、「長さを比較する問題」、そして「簡単な足し算と引き算」です。数が20くらいまで数えられて、10までの足し算・引き算ができれば、基本的に問題はありません。しかし「2+3は?」というように数式で出題されるのではなく、多くの場合イラストで出題されます。公文などで算数学習をすでに始めている子で数式に慣れていても、質問されていることをうまくイメージできないと、答えられなくなってしまいます。
【例】絵の中にたくさんのくだものがあります。りんごはいくつありますか?
【例】(シーソーに違う形の重り(複数)が乗っている絵があり)最初の4つの絵はバランスが取れています。下の絵の中で、バランスが取れるシーソーはどれですか?
このほか、小学校受験では「見て覚える」問題も出題されます。
【例】(絵を10~15秒見たあと)鳥は何羽いましたか? りんごは何個ありましたか?
数字と空間認識能力を合わせた問題として、「位置・移動」もよく出題されています。
【例】(オセロ盤のようなマス目のある1マスにクマが描かれている)クマさんが右へ2つ、上へ4つ、左へ3つすすむとどこへいくでしょう。
そのほか、時計の見方を問う問題が出題されることもあります。時計の問題では、針のないアナログ時計に、指示された時間に合わせた針を書き込むというものです。