小学校受験の意義
「人の話を聞く・理解しようとする力」の習得は必須
小学校の受験では、ペーパーテスト、制作課題、行動観察、運動能力テスト、面接などが行われます。
いずれも共通しているのが「聞く力」。どの課題でも先生の説明・指示がありますから、聞く力を確認するねらいも潜んでいます。
試験官が話をした後、その内容に関連した出題が行われるテストです。いわゆる傾聴の姿勢が試され、記憶力を問うもので、それらが勉強においていかに大切な能力であるかかがわかります。
【行動観察の試験】
「新聞紙を使ってみんなで仲良く遊んでみましょう」
試験会場で子どもたちが新聞紙を取りに行く中、指示を聞き取れなかった子はどうすればいいかわからず、オロオロしてしまうでしょう。この時点で試験官は「指示行動ができない」とジャッジするので、減点対象になります。
【お絵描きの場面】
「黄色のクレヨンで絵を描きましょう」
言われた通りの行動が求められるにも関わらず、集中できていない子どもは、指定された色を手にすることができません。誤った色のクレヨンを使うと、減点になってしまいます。
【複数の要素が入った指示】
「絵に描かれているアメは全部でいくつ?赤のクレヨンで○を描いてアメの数を答えましょう」
アメの数、赤のクレヨン、丸を描く、という3つの指示が含まれた問題です。子どもにとって、かなりの集中力を要する高度な指示ですが、落ち着いて判断できるように普段から慣れておくといいでしょう。
相手の話を聞けないと、小学校受験でもミスを連発してしまうことがあります。受験の準備に「人の話を聞く力」、そして「人の話を理解しようとする力」の習得は必須です。