知育のやりすぎは逆効果
知育は大切、だけど気を付けて
幼児期に行う知育は、子どもの発達に合った適切なものを行えば効果があります。ポイントはこの時期は遊びが学びになるということです。幼児期の子どもは好奇心や興味関心が旺盛のため、ただ遊んでいるように見えても五感を使って学んでいます。知育は特別なことをやる必要はなく、日常の生活の中だけで十分に行うことができます。親が発達に合った知育玩具や教材を用意してあげたり、お手伝いをさせたりするほか、園や幼児教室を利用するなど、環境を整えてあげましょう。
知育を行ううえで親が気をつけるポイントは2点です。1点目は実践しようとしている知育が、子どもの発達に合っているかどうかです。わが子の将来に対する期待と不安から、特に文字や数の計算など認知的能力に関心を寄せて、早期教育を行う人が少なくありません。幼児期の子どもの発達に合った知育を用意してあげましょう。
2点目は幼児期に大切な親子の愛着関係形成がおろそかになっていないかです。親との間に愛着関係を形成できた子どもは、そこを拠点にして社会に勇気をもって踏み出していけるようになります。また、信頼関係のある人から、自分自身の存在を認めてもらうことで、自己肯定感が生まれ、さまざまなことにチャレンジしてみようという行動につながります。親子の愛着形成を第1に考えて、知育も効率的に日常生活の中に取り入れていきましょう。
知育を子どもの遊びの中にうまく取り入れれば、子どもは遊びながら能力をどんどん伸ばしていくことができます。過度に知育を実践したり、発達に合っていない文字や数の計算などの勉強をさせることなく、無理なく知育を実践していきたいですね。
◆次回◆公園での遊びは絶大な効果