知育のやりすぎは逆効果
出来ることがたくさん増えてくる時期
●1歳の知育遊び
運動機能が発達し、真似をするだけでなく少し複雑な動作もできるようになります。歩くことができるようになり、行動範囲が広がります。全身を使う遊びの中ではハンマー遊びがおすすめです。叩いているうちに腕の上下運動や目で狙いをつけるといった神経系の運動の訓練になります。また、色や大きさの概念が学べる玩具もおすすめです。例えば、1中が仕切られている小物入れにさまざまな色のシールを貼り、手芸用のポンポンを色別に仕分ける遊びなどはどうでしょう。シンプルな遊びですが、色と大きさの認識に効果的です。
●2歳の知育遊び
遊びにストーリーをもつようになるのが2歳の時期です。ごっこ遊びに夢中になる子どもが多く、キッチンセットや赤ちゃんのお世話遊び、戦いごっこなどを楽しみます。おままごとに小麦粘土を取り入れて、野菜に見立てた粘土を包丁でカットすれば、子どもの創造力が育まれます。包丁の練習にもなり一石二鳥です。簡単なストーリーがある絵本の読み聞かせと、絵本に出てくるキャラクターの人形で遊ぶのもおすすめです。絵本で想像したことを実際にお人形遊びで表現することで、創造力や表現力が養われます。手先が器用になってくるので、新聞紙をちぎって遊ぶことや画用紙にクレヨンで絵を描く遊びもいいでしょう。指先を使うことで手指の巧緻性の発達や脳への刺激があり、効果的です。
●3歳の知育遊び
2歳の時は子ども同士の遊びはなく、個々人で遊ぶことが特徴でしたが、3歳になると社会性が発達してきます。友達と一緒に手をつないで散歩したり、一緒におもちゃで遊ぼうとします。ただ、自分の気持ちをがまんしたり、相手に気持ちがあることなどはわからないため、遊びを通して社会性を身につけさせてあげましょう。公園に行くことが増えるため、近所の公園でできる遊びをしてみましょう。遊具で遊ぶのもよいですが、どんぐりを10個集めて並べてみたり、拾ってきた落ち葉を画用紙に貼って絵を作ってみたりなど、簡単なルールを決めた遊びを用意してあげると子どもは楽しめるでしょう。
幼児期の体験は、その後の成長や発達に大きく影響を及ぼします。子どもの様子を観察しながら、その時の発達に合った遊びを用意してあげることで、能力を伸ばしてあげましょう。注意する点として、親御さんが「それは違うよ」などと否定しないことです。自分でやってみて、失敗してまた挑戦する、このプロセスが大切なのです。
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