知育の意味とは。効果は?
子どもの発達段階と発達に合った知育
子どもの発達は数カ月の違いで大きな差になります。6カ月の赤ちゃんはまだハイハイができないことが多いですが、1歳の赤ちゃんはもう1人で歩けるようになります。知育を行う時には、子どもの発達に合った内容を行うことで、効果的な成長が見込めます。
例えば、生まれてすぐの赤ちゃんは視力が未発達のため、ほとんど見えていません。そんな時期にカラフルな絵本を読み聞かせしてあげるよりかは、濃淡のはっきりした絵本や、触感が楽しめる絵本を選んであげるほうが、子どもに良い影響を与えることができます。
一方、聴覚はお母さんのお腹の中にいる時から発達しています。音楽をたくさん聴くことで、音に対する感受性が高まったり、音の聞き分け能力が育まれます。また、赤ちゃんが穏やかな気持ちになれる音楽を聴くことで、リラックスでき、深く眠れます。
6カ月を超えてくると、おすわりやハイハイができるようになり、行動範囲が広がります。また、物を両手に持つことができるようになり、指先で複雑な動きもできるようになります。この時期にはつかんで遊べる知育玩具がおすすめです。例えば、振ると音が鳴る玩具をあげると、繰り返し遊ぶようになるでしょう。
1歳を過ぎると、歩くことができるようになるため、行動範囲がさらに広がります。また、周りの人や物にどんどん興味をもって、たくさんのことに挑戦したい気持ちが芽生えるのもこの頃です。そのため実践できる知育は広がります。手指の巧緻性を養うための玩具を用意したり、簡単な数を数えたり、言葉を増やすための玩具を与えても良いでしょう。玩具や教材を用意しなくても、服のボタンをとめる練習をしたり、自分の靴を脱いだり履いたりといった動作ができるように練習したり、日常生活の中に知育の要素をうまく取り入れることで、子どもも楽しく能力を伸ばすことができます。
知育は脳の発達が促される0歳から始めるのがおすすめですが、発達に合った形で働きかけることがポイントとなるでしょう。知育をするために、何か特別なことをする必要はありません。お子さんの成長に合わせて、興味をもてるモノや環境を用意してあげましょう。
◆次回◆覚えておきたい知育の遊び。年齢別に紹介