小学校の個性と本人の個性
習い事を続けると決めた場合、どの習い事が小学校受験の役に立つのでしょうか。習い事を選ぶ際には小学校受験の試験内容をしっかりと把握しておくことが大切です。ほとんどの小学校受験でおこなわれる試験は「行動観察」「体操」「ペーパーテスト」「制作絵画」「面接」この5つの組み合わせです。ここでは小学校受験に役立つ習い事とその理由をご紹介します。
【サッカー/体操教室などの運動系】
「体操」や「行動観察」の試験に役立つ習い事です。「体操」の試験ではゴム跳びやボール遊び、かけっこなどをすることが多いですが、基礎的な運動能力だけを見られているわけではありません。重要なポイントは自分で考えて動くことができているかです。運動系の習い事は基礎的な体力がつくだけでなく、指示に対して自分で考えて動く力を身につけることができます。また、集団スポーツでは、チームワークを考えながら動いたり、あいさつなど基本的な礼儀作法も身につけることができるので「行動観察」にも役立ちます。
【ピアノ/リトミックなどの音楽系】
「ペーパーテスト」の試験に役立つ習い事です。「ペーパーテスト」の試験では推理といって想像力を使う問題が出題されます。音楽系の習い事では、音を体感することで想像力を養うことができます。また、音楽系の習い事は一人で集中して取り組むものが多いため、集中力を身につけることができます。幼児の集中力はまだ長く続かず、試験本番で本来の力を出すことが難しいです。音楽系の習い事で身につけた集中力があれば「ペーパーテスト」に集中して取り組むことができ、本来の実力を発揮できる確率が高まるでしょう。
【絵画・工作などの美術教室】
「制作絵画」の試験に役立つ習い事です。制作絵画の試験では、ひもや折り紙など基本的な巧緻性を見られることが多いです。絵画・工作などの美術教室では創作活動を通じて、巧緻性を育成することができます。慶應義塾幼稚舎をはじめ、絵画が考査で出題される学校については、基本的な絵の描き方、表現を学ぶ良い学習になります。
【習字・書道】
「面接」の試験に役立つ習い事です。習字・書道の上達には正しい姿勢が欠かせません。習字・書道の習い事を続けることで、正しく美しい姿勢が身につくでしょう。「面接」の際に美しい姿勢でいるほうが印象がよくなります。また、日本文化・伝統を重視する小学校も多く、基本的な挨拶や所作などを学ぶことは面接に活かせるのはもちろん、志願書のエピソード作成にも役立ちます。
習い事にはそれぞれメリットがあります。ただ、何よりも大切なのはお子さんの習い事に対する意欲です。ぜひ、お子さんの意欲を大切に習い事の検討をしてください。
◆次回◆小学校受験におすすめの絵本