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コラム
合格させたいという焦りから出てしまうNGの言動
2019年7月24日
合格させたいという焦りがやる気をそぐ言動を生む
子どものやる気を引き出すことが「攻め」だとすると、やってはいけない言動を認識することは「守り」です。小学校受験に挑戦するとなると、お金も時間も費やすため、親としては「何としてでも我が子を合格させなくては」という焦りが出てきます。その気持ちがヒートアップしていくと、やってはいけない言動が出やすくなります。前回コラムでやる気を引き出すポイントとして、「知的好奇心」「達成感」「フィードバック」を挙げましたが、これらに反する言動が出てしまうと子どもと築いてきた信頼関係が崩れ、一気にやる気が無くなってしまいます。それどころか子どもの心を傷つけ、後の人生に禍根を残すことにもなりかねません。十分に注意しましょう。
知的好奇心や達成感を阻害する言動とは
「知的好奇心」を阻害する言動の代表格には「勉強しなさい」「もっと真面目にやりなさい(頑張りなさい)」などがあります。勉強が、知的好奇心を満たす楽しいものではなく、「強制されるもの」「無理にやらないといけないもの」になってしまうと、途端にモチベーションは下がります。真面目にやりなさいという言葉は良く聞こえますが、既にずっと頑張っているお子さんにとっては、モヤモヤした言葉として耳に残ります。
「達成感」を阻害する言動としては、習熟度に合っていない教材を大量にやらせるといった行為が挙げられます。お子さんのレベルに合っていない難しすぎる教材は、取り組ませてもまず理解させるのが難しいため、勉強を楽しんでもらうのに必要な達成感が得られません。基礎固めを徹底しておこない、必要な時期を見極めていくことが大切です。ただ、塾や模擬テストでやった内容が出来ていない、難しいからやらないというのは別です。周りのお友だちと自分を比べる学齢ですから、親が主導で敬遠させてしまうと劣等感を生み出すだけになってしまいます。お通いの教室でやっている問題に上手く対応できていないのであれば、次回のレッスンでしっかり出来るようにさせてあげることを目標に家庭学習のプランを立ててあげましょう。「塾でも出来た」「周りのお友だちが自分の回答を聞いてくれた」「先生に誉められた」家庭では無い第三者の評価が、達成感をより高めていくことにつながります。
「フィードバック」の点については前回コラムで先述しましたが、感情的に叱ったり、具体的でない誉め方をしたりすることが挙げられます。とくに感情的に叱ることを続けると、子どもが心を閉ざし、勉強にも嫌な思い出しか残りません。「親も勉強も大嫌い」という、親の理想とは程遠い性格になってしまう可能性があるため、絶対にやめましょう。
◆次回◆小学校受験で合格する子と不合格の子の違い
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