落ちる子どもの特徴
小学校受験を部活に例えるなら、子どもが選手で親は監督。試合に勝つためには選手のモチベーションが重要ですが、そのやる気を引き出す意識づけ・動機づけをおこなうのが監督の仕事です。監督として、どうすれば子どものやる気が上がるのか、逆にどんなことを言ったらやる気が下がるのかを把握しておきましょう。
子どものやる気が重要な理由
小学校受験をスポーツに例えて考えてみます。素晴らしい成果を残せた選手やチームを思い浮かべてみてください。イチロー選手、本田圭佑選手、青山学院大学陸上競技部など、その人たちはなぜ卓越した成果を残せたのでしょうか?天才だから?イチロー選手や本田圭佑選手をはじめ、多くの有名なスポーツ選手が明確に否定しているとおり、生まれつき天才だからだとは思いません。確固たる夢や目標を持って、努力や勝つための工夫を続け一歩ずつ成長してきたからこそ、結果的に天才と呼ばれるまでに強くなれたのだと考えます。それでは、努力を継続するためのやる気をお子さんに出してもらうためには、どうすればいいのでしょうか。
子どものやる気を引き出す3つのポイント
やる気を引き出すポイントとしては3つあります。「知的好奇心」「達成感」「フィードバック」です。
一つ目の「知的好奇心」ですが、人間は本来、大人・子どもに限らず知的好奇心がある唯一の動物です。「我思うゆえに我あり」哲学者デカルトの言葉が示すとおり、人間を人間たらしめるものと言っても過言でないでしょう。子どもは特に好奇心が旺盛なので、新しい知識を得ることはそもそも楽しいものであると認識してもらうことが大切です。反対に楽しいと思えなくなるような言い方「やらなければいけない」「勉強しなさい」という言い方は、大概良い結果を生みません。「一緒に新しいことを覚えていこう」というスタンスで進めていく、進められる環境を作ることが大切です。無論、楽しく進められるばかりでは無いのが受験勉強なのですが、そもそも勉強する理由がよくわからない幼児にとって、その子が納得できる理由をもって叱れるケースは多くありません。叱られた直後に同じ注意を繰り返してしまうのは、どの家庭でも経験があるはずです。叱る側にも「一緒に新しいことを覚えていこう」という気持ちと根気を子ども以上に持つことが大切です。
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