共働き家庭の小学校受験~昨今の事情
小学校受験の対象となる学校は、首都圏に100校以上あります。国立・私立というざっくりとした分け方だけでなく、小学校ごとに個性や特色があります。またかかる費用にも違いが。教育方針や校風などを知って、お子さんを通わせたい小学校を見つけていきましょう。
国立・私立の小学校の特色とかかる費用
我が子の小学校選びについて、まずは国立か私立かという観点から考えてみます。国立小学校は国が運営しているため、受験料(検定料)も学費も私立小学校よりも安く済みます。私立も国立も、教育費は学校によって差がありますが、入学金・学費・給食費・校外活動費などを含めると、卒業までの6年間にかかる合計金額は、国立は250万円、私立は900万円ほどが相場です。お金という観点で見ると、国立は公立より少し高い程度で済むのでメリットは大きいと言えるでしょう。
次に、お金以外の点で国立と私立を比べてみます。国立小学校は教育実験校でもあり、最先端の教育理論に基づいた教育をおこなっています。そして、総合的な問題解決能力を育てていくという点が大きな特徴です。各国立小学校がレベルの高い教育をおこなっているということに違いはありませんが、附属の中学や高校などにエスカレーター式に進学できるわけではなく、また受験勉強に特化した教育を展開しているわけではないという点は留意しておく必要があるでしょう。
一方、私立小学校は学費だけでなく教育方針や校風も学校によって様々です。私立小学校に共通している特徴としては、同級生が皆、受験のための学習を経験してきているということが挙げられるでしょう。
◆次回◆小学校の個性と本人の個性