習い事の効果
小学校受験は、年少の11月頃(新年中児)を学習開始の時期とすることが多く、入学試験のある年長の10月~12月がゴールとなります。その期間にペーパーテストや体操、絵画、制作、行動観察、面接など試験に必要な学習を進めていくことになります。多くの場合、家庭と受験対策の幼児教室に通い、対策を進めていくことになります。小学校受験には「300万円かかる」という声もありますが、実際のところ、2年間でどれくらいのコストがかかるのか具体的に見ていきましょう。
幼児教室に必要な費用の内訳
①年少の2019年11月に幼児教室に入会し、そこから2年間月謝を払い、年長になる2021年11月に志望校の試験を受けると仮定して見ていきます。まず、ほとんどの幼児教室では入会金がかかります。入会金は無料のところもありますが、その金額は2万円~8万円と幅広く、大手小学校受験対策スクールの入会金平均は5万円程度となります。
②教材費・年間費は1年1回単発での支払い、あるいは授業料に含まれているというケースに分かれますが、おおよそ2~4万円、平均では2万5000円程度になります。
③そして一番高額なのが月々の月謝ですが、こちらは2万5000円~5万5000円で、平均4万円ほどが相場です。また、オプションの教材購入や模擬試験の受験などの費用が発生する場合もあります。オプションの教材は数千円単位なので年間で見て1万円、模擬試験は1回1万円で3回受けるとすると3万円程度が相場です。
①~③を、一律平均金額で計算すると2年間で、
「入会金5万円+教材費2万5000円×2年+月謝4万円×24カ月+オプション教材1万円×2年+模試1万円×3回=111万円程度(年間55万5000円)」
上記が、小学校受験対策などを実施する幼児教室にかかる平均的なコストとなります。
教室までの通学費など諸々の雑費を含めたり、個別に市販教材を買ったり、ある程度幅を持たせるのであれば140万円程度(年間70万円)が予算の目安となります。また、年長になれば受験直前期の対策として、面接や願書添削もおこなっていくことになると思いますが、こちらも幼児教室によっては有料オプションであるケースが多くなっています。また、幼児教室に加えて、体操教室や絵画教室など、小学校受験に役立つ習い事を掛け持ちするご家庭もありますが、そうした場合はこれ以上のコストとなります。
◆次回◆小学校受験にかかる費用②