小学校受験の基礎知識

昌原貴弘

昌原貴弘

テーマ:小学校受験の基礎知識

小学校受験の基礎知識小学校受験というと、テレビドラマなどの影響もあり「親の見栄でやること」「幼稚園児に受験戦争なんてかわいそう」といったネガティブなイメージを持つ方も多くいらっしゃいます。しかし、教育は我が子への最高のプレゼントであり、時代と共に常に新しくなっていきます。まずは小学校受験のメリットとデメリットを知ることで、子どもが持つ未来への可能性を考えてみましょう。

受験対象となる小学校の種類

まず、受験の対象となる小学校の種類は大まかに分けると、「私立小学校」と「国立小学校」があります。

2019年現在、東京都には約50校の私立小学校と6校の国立小学校があります。神奈川県には私立小学校約30校・国立小学校2校、埼玉県は私立小学校5校・国立小学校1校、千葉県は私立小学校11校・国立小学校が1校。1都3県だけでも私立約90校・国立10校、合計約100校もの選択肢があるということになります。

私立小学校は国立小学校と比べると学費が高い傾向がありますが、学校数が多い分、入試の難易度や校風、宗教、設備、教育方針とさまざまで、入学してからも勉強量が多い小学校もあれば、自由で創造的なカリキュラムを持つ小学校もあります。そのため、お子さんのタイプに合わせた小学校を選べる点が魅力です。また、居住地域にも左右されないのも選択肢が広がるメリット。入学への強い希望を持った家庭ならば視野を広げた受験が可能です。

対して、国立小学校は私立と比べると学費が安く、かつ最先端の教育が受けられるという点が魅力です。全国の小学校の模範となるべき存在であり、一歩も二歩も先を行く教育を展開していると言えるでしょう。国立小学校の位置づけは教育実験校であり、教員を志望している大学生の研修の場でもあります。実験的な授業や教育実習生とともに行う授業が多いのが特徴です。したがって、中学受験対策の授業や、一貫校のように上級学年の先取りなどは一切ありません。受験のためのハイレベルな教育を望む人には期待外れに終わることもあるでしょう。なお、小学校ごとに通学地域の制限がありますので、希望の小学校へ誰でも受験できるわけではありません。

上記のように、私立と国立ではそれぞれに特徴があります。1都3県だけで100校もの選択肢がありますので、入試の難易度やブランドだけではなく校風や教育方針をよく調べ、お子さんが「この学校に入ってよかった!」と思えるような小学校を選ぶことが大切です。

◆次回◆私立・国立小学校に入学するメリット

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昌原貴弘
専門家

昌原貴弘(小学校受験教室の運営代表)

ICT教育の小学校受験 しながわ・目黒こどもスクール

最先端の指導教材ICT教育を活用し、先進的な教育指導法を提案する小学校受験教室。代表自身が出版社で培った経験とデータをもとに父母へ受験情報を発信。時代と共に変わる小学校受験の指導教材も開発している。

昌原貴弘プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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