筑波大学附属小学校受験対策【②志願者数推移と第1次選考出願の流れ】
第2次選考合格発表
ABC全グループの試験日程が終わった翌日、第2次選考試験の通過者発表があります。試験倍率およそ10倍の難関を通過された場合でも、もうひとつ乗り越えなければならない事が待っています。第2次選考試験発表の翌日、入学者を確定する第3次選考抽選です。試験突破の喜びも束の間、翌日には入学できるか否かの判定が「くじ」で決定するわけですから、気が気ではない1日を過ごすことになりそうです。第3次選考抽選は、第1次選考の際におこなった抽選とは方法が違い、参加保護者全員がくじを引いて当落を確かめていきます。
入学者を決定する最終の抽選
第3次選考抽選の時点で残っている人数は男女各100名ずつ。筑波大学附属小学校の募集定員は男女各64名ですから、辞退者がいない限りは抽選通過率64%ということになります。男女別の募集定員数とイコールの通過率となるため覚えやすいです。第3次選考抽選は、グループ分けされず男女別に2回戦実施されます。抽選方法は、第1次選考抽選と同様に抽選機を使用します。抽選機に入っているくじは、第2次選考試験通過者人数プラス1枚の101枚。まず、参加保護者全員がくじを引いていきます。100名の保護者がくじを引くことになりますから、抽選機には1枚だけ残る計算です。参加保護者全員がくじを引き終えたら、最後に校長先生が残った1枚のくじを引き、ここで当落がわかります。当たりくじか否かの判別方法は「校長先生が引いたくじの番号の次の番号から64番目までが合格」というもの(例:校長先生が1番を引くと、2~65番のくじを引いていた保護者が当選)。抽選に通過された方は控室に案内され、翌日以降に改めて入学候補者の番号が掲示されます。お子さんやご家族の方が合格を実感し、写真撮影などされるのはこの時点です。
およそ10倍の試験を通過し、第3次選考抽選まで進めたのは、受験生本人の頑張りであることは間違いありません。最後の最後、保護者がくじを引いて決まるために責任は大変重いものです。ただ、よく言われるように、小学校受験は親子の受験。とくに筑波大学附属小学校の受験は、複数回にわたる願書作成、出願、抽選と、家族一丸となってひと山もふた山も乗り越えていかなければなりません。その過程は、必ずや家族の絆をいっそう強くするものです。全13回にわたってお伝えしてきたこのコラムが、皆様の受験準備に少しでも役に立つことをお祈りいたします。