筑波大学附属小学校受験対策【①入試全容と国立小学校受験の注意事項】

昌原貴弘

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テーマ:小学校入試情報

人気の筑波大学附属小学校は都内全域と埼玉県一部地域に住む家庭のみ受験可能

筑波大学附属小学校受験対策
筑波大学附属小学校のみならず、国立小学校は私立と違い出願できる地域を限定しています。都内には、お茶の水女子大学附属小学校、学芸大学附属小学校(竹早・世田谷・大泉・小金井)を含む、全部で6つの国立小学校がありますが、それぞれに出願可能区域を設定(学校ホームページや募集要項に掲載)しており、該当の地域に住居を構える家庭のみ受験資格が与えられます。出願可能区域は厳密であり、一部の国立小学校を除き、受験のための一時的な転居は認められていません。つまり、誰もが希望の国立小学校を受験できるわけでは無いのです。ただ、筑波大学附属小学校は、都内の国立小学校の中で受験資格が得られる居住範囲が最も広範囲に設定されています。出願可能区域は、東京都23区、西東京市、埼玉県和光市のいずれかの区域に保護者と同居している者となり、毎年約4,000名程度が志願しています。

入試の大まかな流れ

筑波大学附属小学校の募集人員は男女各64名の計128名。例年、募集要項といった試験日程が発表されるのは9月1日頃。小学校ホームページにて公示されます。2018年秋の募集要項をもとに、その見方と解説を下にまとめます。

<2018年秋実施の募集要項>
①募集要項頒布:平成30年10月9日(火)~10月11日(木)
▶解説)入学願書を取得しに行く期間のことです。小学校ホームページより「申込書」をダウンロードして、名前を記入して提出します。

②第1次選考受付(郵送受付):平成30年10月15日(月)~10月19日(金)※当日消印有効
▶解説)①で取得した入学願書に必要事項を記入し、期間内に郵送します。当日消印有効と書いてある通り、期間内の日付が入ったものでなければ無効となります。

③第1次選考(抽選):平成30年11月9日(金)
▶解説)第一の関門である抽選です。「くじ引き」で、およそ4,000名の志願者を半分の2,000名程度に限定します。

④第2次選考受付(持参受付):平成30年11月16日(金)
▶解説)第1次選考を通過した家庭に配布される「第2次選考用の入学願書」に必要事項を記入し、小学校へ持参提出します。

⑤第2次選考日程表配付:平成30年11月28日(水)
▶解説)第2次選考の試験日と受験時間が記してある日程表の配布日です。

⑥第2次選考(検査):平成30年12月16日(日)~12月18日(火)
▶解説)試験日です。3日間ありますが、例年初日がAグループ⇒Bグループ⇒Cグループの順に試験日が振り分けられます。
※Aグループ…4月2日生まれ~7月31日生まれの受験者
 Bグループ…8月1日生まれ~11月30日生まれの受験者
 Cグループ…12月1日生まれ~4月1日生まれの受験者

⑦第2次選考発表:平成30年12月19日(水)
▶解説)試験通過者の発表の日です。倍率は例年約8~9倍程度となり、200名程度に候補者が絞られます。

⑧第3次選考(抽選):平成30年12月20日(木)
▶解説)最後の関門です。試験通過者を対象に抽選がおこなわれます。この時点で「合格か否か」がわかります。

⑨入学候補者発表:平成30年12月21日(金)
▶解説)前日の第3次選考の通過者を改めて入学候補者として発表する日です。

国立小学校受験でよくある失敗例

前項で、筑波大学附属小学校の募集要項が発表されるのは9月1日頃(学芸大は8月中に発表することも)とお伝えしましたが、小学校受験の8月~9月頃といえば、私立小学校の対策も大詰めという時期。幼児教室の夏期講習は連日開催され、ご父母も願書作成や面接練習で日々慌ただしく過ごしている最中という頃になります。私立小学校ならば、ほぼ1年通して募集要項が確認できるケースが多いのですが、国立小学校は夏以降から初秋頃にかけて、前触れもなく公示されます。よくあるケースですが、私立小学校対策に追われ、国立小学校の募集要項が公示されたことに気付かないご家庭も多いのです。肝心の入学願書が配布されるのが、公示から約1カ月後の10月初旬頃。私立小学校では事前面接や願書提出など、受験者父母にとっては最も忙しい頃となります。募集要項の公示に気付かないだけで済むなら良いのですが、願書を取り忘れてしまったり、取ったはいいが提出に間に合わなくなってしまったりと、例年何らかの失敗例を伺っています。国立小学校の合格を目指すならば、お子さまの受験対策ももちろんですが、常に小学校の発信する数少ない情報にアンテナを張っておくことも大切です。

◆次回◆筑波大学附属小学校の第1次選考出願についてもっと詳しく

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昌原貴弘
専門家

昌原貴弘(小学校受験教室の運営代表)

ICT教育の小学校受験 しながわ・目黒こどもスクール

最先端の指導教材ICT教育を活用し、先進的な教育指導法を提案する小学校受験教室。代表自身が出版社で培った経験とデータをもとに父母へ受験情報を発信。時代と共に変わる小学校受験の指導教材も開発している。

昌原貴弘プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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