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昌原貴弘

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昌原貴弘(まさはらたかひろ) / 小学校受験教室の運営代表

ICT教育の小学校受験 しながわ・目黒こどもスクール

コラム

2019年度首都圏私立小学校・国立小学校の志願者数【①小学校受験の指標とは何か】

2019年1月24日 公開 / 2019年1月26日更新

テーマ:小学校受験動向

コラムカテゴリ:出産・子育て・教育

気になる私立小学校・国立小学校の志願者数

①小学校受験の指標とは何か
小学校受験をお考えの方なら誰もが気になるのが、志望学校の「倍率と志願者の人数」。小学校受験は他の学齢の受験と違って偏差値や学力レベルといった物差しが存在しないため、倍率や志願者数が指標とされています。目指す小学校がどんなに魅力的でご家庭の意志が強くても、例えばそこが倍率30倍の小学校だと言われたら、なかなか現実的ではありませんよね。

実際には倍率30倍の小学校など存在しませんが、有名小学校の倍率調査なる数多のWEBページには、倍率30倍どころか60倍以上だと表現されている小学校もあります。有名大学の医学部レベルの入りづらさ、ということになりますから、真面目に対策をするのが無意味に感じてしまいます。

しかし、これはあくまで「志願倍率」であり、志願者数÷募集定員で求める見かけの倍率。実はそれほど重要ではありません。

受験倍率こそ志望校の入りやすさを表す指標


どの学齢の受験でも同じですが、実際の倍率を表す「受験倍率」が最も肝心です。受験倍率は、受験者数÷合格者数で求めます。志願者数ではなく当日試験を受けた受験者の数を、募集定員ではなく実際の合格者数で割るわけなので、志願倍率よりも数字が低くなります。志願倍率が5倍だと言われている小学校でも受験倍率は2倍程度だった、などということもあります。偏差値や学力基準が数値化されていない小学校受験においては「受験倍率」こそ、その小学校の入試難度を表す唯一の指標となってきます。

小学校受験の受験倍率を知るのは困難

さて、注目すべき数字が何かをお伝えしましたが、小学校受験で各校の受験倍率を知るのは困難です。現在、首都圏には100校以上の私立小学校がありますが、受験者数まで公表する小学校はごく一部です。志願者数すら非公表としている小学校も多くあります。その理由は、入試に関する具体的な数字を公表してしまうことで、過度な受験準備をされる事態を防ぐ配慮と言えます。

倍率が出ている以上、その数値が高ければ高いほど、どの家庭も入念に受験対策をします。しかし、準備の方法を間違えてしまえば、子どもの生活習慣そのものを崩してしまうケースも考えられます。ただ、そうは言っても受験する以上は正確な情報が必須であり、同時に正しい受験準備の方法についても知ることが大切だと感じています。ご家庭が良し悪しを取捨選択できる程の情報があれば、余計に子どもに負担をかけてしまう心配も無くなるはずです。すべてのご家庭の受験準備が今よりも充実することを目的に、こちらのコラムでお伝えしていきたいと思います。

◆次回◆2019年度私立小学校・国立小学校の志願者数

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