無知であり未熟であること
みんな本質が見えていない
最近の選手を見ていると、物事の本質が見えていないことが多いように感じます。
選手に限らず指導者を含め世間一般的にそうなのかもしれません。
スポーツの世界に生きていると常に結果を求められます。
良い結果もあれば悪い結果もありますが、何故良い結果が出せたのか、何故悪い結果になってしまったのか、もちろんその結果には何らかの原因があるはずです。
しかし、その本質が見えていないことが多いのではないかと思います。
才能? 運?
すぐ才能や運のせいにしていませんか?
100%頭をフル回転させ、100%の努力もせずに才能や運という言葉は使うべきではないと思います。
本質を見極める能力があれば、誰でも少し成功に近づけると思います。
もちろん本質を正しく見極めていたとしても、創意工夫がなければ他者との差を大きく広げることは不可能でしょう。
しかし、本質が見えていない限りは飛躍するためのスタートラインにすら立てないのではないでしょうか。
良い結果を継続して残している人は間違いなく物事の本質を見極めているのだと思います。
記録が伸びずに足踏みしている選手はまず本質を見つめなおしてもらいたいです。
どのように考えるか
技術的なポイント、練習の組み立て、レース展開、フィジカル面のバランスなどは簡単に思い浮かぶところでしょう。
もしもその見極めが的外れであれば違う部分の強化に走り、結果は出ないばかりか逆効果になることもあります。
弱いメンタル、頑固な性格など一見わかりにくい部分に本質が隠れているのであれば、なかなか気が付かないかもしれませんし、自分で無意識に蓋をしていることがあるかもしれません。
悪い結果が続いた時、すぐ他者のせいにするタイプは間違いなく成功しません。
責任を他者に押し付けるということは、その時点で思考が停止していることになります。
まずは自分の中に原因がないか考え、自分の中に見つからない場合には指導者やチームメイトにアドバイスを求めることが望ましいのではないでしょうか。
間違えないで頂きたいのは、全ての結果を他者のせいにせず自分で受け止めろ!ということではありません。
しかし、正しく本質を見極めるという能力を身につける第一歩は“責任を他者に押し付けない努力”から始まるのではないでしょうか。
おわりに
私の経験では、問題解決能力や物事を客観視できる能力の他に“素直さ”も重要だと考えます。
指導者やチームメイトにアドバイスを求めたとき、聞き入れる素直さも大切です。
指導者には選手以上の経験があり、チームメイトには冷静さがあります。
多面的に物事を捉え、冷静に案出することを癖づけ、本質を見極めることが出来るような選手が増えて欲しいです。