文化庁芸術支援採択決定!オンライン 尾上流師範 尾上菊右佐 日本舞踊稽古所 準備中
日本舞踊を始めようと思っている方へ
きっかけは様々だと思います。テレビで見たとか着物を着てみたい、日本文化を知りたい、扇子を持ってみたい。。。
日本舞踊に興味をもってくださったことが嬉しいです。
敷居が高い
日本舞踊は敷居が高いとよく言われます。本当にそうだと思います。
例えばバレエですと、簡単に着ることができるレオタードなどでレッスンが受けられるのですもの!一方で日本舞踊は、着物や浴衣を着ることと揃えることも必要です。
昔は皆着物で生活していた!
今は令和、その前が平成、昭和、この昭和初期は皆さん着物で生活していたのです。そして皆さん着物の仕立てや直しが出来たのです!この昭和の時代に洋服が当たり前になりました。私は50代ですが、小学校の参観日はまだお母さん達が何人も着物姿でした。
洋服と着物
洋服を着るのは簡単です。一方で着物は、Tシャツを着るようにはいきません。その日の気分次第で着物の仕上がりも変化します。焦って着ると焦った仕上がりになるし、心穏やかに落ち着いて肌じゅばんから着ると、整った姿になります。ひとことで言うと簡単ではありません。
成人式や七五三
着物は縁遠いものになってきましたが、未だに成人式や七五三では着物姿が多く見られます。写真は私の娘ですが、30年以上前の私の振袖を着て、昨日の成人の日を迎えました。(住んでいる町田市では成人式は、コロナ対策で中止となりました)
着物のメリット
この着物は私の母が選び仕立ててくれたものですが、娘は私より成長したため、仕立て直しをしました。洋服では考えられないことです。30年以上も前に着たものを大切に保管して、寸法が合わないから解いて洗い、仕立て直すことでまるで新品に生まれ変わることができるのです!
歴史
成人式の日は、私にとって自分の成人式の頃を思い出す幸せなひとときでした。また母にとっても、その頃のことを思い出し、孫が振袖を引き継いでくれたと感慨無量だったようです。
ハードルを下げたい
私は日本舞踊家として、この着物の簡単でないことよりも着物の良さを広めたいと思っています。着物を簡単に着られるようになってもらい、日本舞踊のハードルを下げたいと活動しています。
最近の着物事情
若い方が浴衣を着ることが多くなっているようですが、デパートのウィンドウにはびっくりするような浴衣姿が飾られています。衿がふわふわとレースだったり、ネックレスのようなアクセサリがほどこされています。本来の浴衣は、飽きのこない柄で一針一針人の手で仕立てられた着やすいものですが、いつの間にか経済効果を狙った水着感覚の流行のある浴衣が主流となってきています。
半幅帯
帯も胴に巻く長い部分と、お文庫の蝶々の部分が分かれている物がほとんどで、呉服屋さんにも本来の半幅帯を置いていない店もあるようです。稽古所や子ども教室に来る方々は、半幅帯を手に入れることから苦労しています。
おばあちゃんの家
私はまず、お道具は揃えずに来てもらうようにしています。今までに色々な失敗をしています。伊達締めという紐の太い物を用意してほしかったところを高価な帯締めを揃えてくださったり、半幅帯と言ったつもりが呉服屋の店員が二部式の半幅帯を勧めたなど、失敗を経ているので出来るだけ道具は少しずつ揃えてもらうようにしています。最初にすることは、おばあちゃんにあるかどうか聞いてみてくださいとお伝えすることです!
おばあちゃんの浴衣
お母さんの浴衣はなくても、おばあちゃんの浴衣や帯はあることが多いです。浴衣は最近の出来上がりのミシン縫いなどではなく手縫いでしっかりとした物でとても着やすいです。おばあちゃんも大層喜んでくださいます。
用意するもの
まずは見学、お試しと、白い靴下で貸出浴衣でも出来るようにしています。
白い足袋を最初に揃えてもらいますが、浴衣や半幅帯は柄や扱いやすさなど習得してから自分に合うものを選んでもらうようにしています。お子さんの場合には、娘の使っていたものを大人用も多数貸出の準備をしています。
道具
扇子や手ぬぐい、日本舞踊の教則本を入門時に差し上げています。日本舞踊を始めるにあたりハードルになることを少しでも取り除いて、身近になるように心がけています。
日本舞踊だけではなく
日本舞踊だけではなく、日本舞踊を通して着物のこと、日本文化のことも知ってほしいと感じます。