日本文化について〜歌舞伎、日本舞踊、着物、風呂敷〜 文化庁支援事業
文化庁の文化芸術支援を受けて、「日本舞踊のいろは」というお稽古を通して学べることを紹介しています。
オンラインにてどの地域に住んでいても日本舞踊が学べて、日本舞踊を見る機会を作っていこうという試みです。その方たちへお送りするための冊子を作成しました。
初めて日本舞踊を始めようと思う方は、
着物を着てみたい。
着物が着られるようになりたい。
扇子に憧れる。
日本文化を知りたい。
将来留学したい。
役者になりたい。
本当に様々な理由や目的をもっていますが、
このたび冊子作成を通して、「身につく」ということを実感しました。
稽古を始めてちょうど1年になる小学1年生のお子さんが、半幅帯を結ぶモデルになってくれました。撮影終了したところ、すぐに座って「ありがとうございました」と両手を床につけてごくごく自然におじぎをしたのです。
日本舞踊では、稽古の始まる前と後に必ずおじぎをします。
和室が少なくなった今、正座をしておじぎをする機会は日常ではあまりないと思いますが、
1年間の稽古で自然におぎじをすることを身につけたのです。
身についたものは決して離れることはありません。
こんなに小さな頃から、日本の文化であるおじぎを当たり前にしている姿に感動しました。
このお子さんが成人式を迎える頃には、きっと着物姿とともに立ち振る舞いも美しい姿になることでしょう。
また今回は稽古所で何を教えたいのか?を改めて考える機会をいただきました。
もちろん日本舞踊をしっかりと踊れるようになってほしいのですが、日本舞踊を通して伝えたいことも沢山あることに気がつきました。
日本舞踊には、男踊りや女踊り、娘になったり年配女性になったりと人によって向き不向きがあります。基本的には、人と競争をするというものではなく、昨日の自分、昨年の自分とどのくらい成長できたか?が大切なことです。お稽古所では、障がいをもつ方も年配の方も、それぞれのペースで無理なく続けることができます。
〜どなたでも いつでも始められて いつまでも続けることができる 日本舞踊〜
オンラインでも出来ますので、興味のある方はご連絡お待ちしております。
尾上菊右佐