飛び石の施工事例
洋風乱形石とは?
玄関前のアプローチや床などで、さまざまな大きさや形状の石が、パズルのように複雑に組み合せた石材が貼られているのを見たことはありませんか? そういった貼り方を「乱貼り」と言います。
色や大きさなどがそれぞれ違い、自然であたたかみのある印象になるので人気のある貼り方です。
その建材として使うのが乱形石です。自然石をカットしたもので形と色味がバリエーション豊かで、ナチュラルな雰囲気を出せると人気を集めています。
今回は洋風乱形石を使った床の乱貼りについてご説明します。
乱形石はその名の通りさまざまな形状をしているので、形状を整える必要があります。目地の幅はある程度揃っていたほうが綺麗に見えますし、床の端はまっすぐにしないと綺麗に収まりません。DIY(Do It Yourself=自分で作ったり修繕したりすること)でやる方もおられますが、形を綺麗に整えるのはかなり難しい作業です。
石の形を整える
乱形石の魅力は、さまざまな形をしたパズルのように綺麗に並んでいる所です。目地の幅を合わせないと綺麗に仕上がらないので、石の形を整える必要があります。
ただし、同じような形やきれいな正方形、長方形などに石をカットしてしまうと、乱貼りならではの良さを表現することはできません。あくまでも自然な形を残しながら、目地の幅が綺麗に揃うように組み合わせを考えながら、形を整えます。
また、床などでは壁との境目は綺麗にまっすぐに石をカットしなくてはいけませんので、どの石をどう配置するかを決めながら慎重に作業を進めていきます。
依頼主によっては、目地の幅がきちんと揃っている方が良いという方や、石の形を活かすことを優先して、目地の幅はある程度揃っていればいいという方もいらっしゃいますので、依頼主の要望によって対応をしています。
乱貼りをする
実際に洋風乱形石を貼る時には、まず下地を整えます。それぞれの石の厚みが異なる場合もありますので、段差が出ないように下地で調整をします。次にモルタルを入れて、決めていた配置通りに乱形石を並べていきます。上から抑えて圧着させ、配置に問題がないかなどを確認します。その後に目地廻りを目地鏝を使って整えます。はみ出た目地材を拭き取り乾燥させます。
乱形石を敷くのは、個人でも行うことができますが綺麗に配置するには、同じ大きさの石を固めて配置しない、目地が十文字にならないようにするなどちょっとしたコツがあります。ベテランの職人技が必要です。
乱貼りは、玄関前のアプローチなども人気ですので、自然なあたたかみのある乱貼りを取り入れてみてはいかがでしょうか。