【VBA初心者向け】VBAを書くための準備として開発タブを表示させよう
VBEの画面左上に表示されるプロジェクトエクスプローラから、モジュール一覧を確認することができます。今回はモジュールとVBAProjectの構成についてまとめていきます。
◆モジュールとは?
コードを書くための場所のことで、モジュールの中にVBAを書き、マクロを作成することができます。プログラムを管理するための一つの単位でもあり、モジュールには、複数のプロシージャを記述することができます。言い換えれば、複数のプロシージャから構成されるのがモジュールです。
◆モジュールの追加
新規でExcelファイルを作成したとき、Sheet1のみ準備されているのと同様に、モジュールもSheet1とThisWorkbookの2つしか準備されていません。
標準モジュールの追加は以下の手順でできます。
【プロジェクトエクスプローラから追加】
①エクスプローラー上で右クリックする
②「挿入」の右矢印を選択する
③標準モジュールを選択する
【ツールバーから追加】
①「挿入」タブを選択する
②標準モジュールを選択する
◆モジュールの種類
モジュールは以下のように用途によって使い分けをします。
標準モジュール
標準モジュールは、プログラムを記述するのに使用するモジュールです。
この標準モジュールを軸にプログラムを作成していくのが基本です。
ブックモジュール
ブックレベルで動作を指示するマクロを記述するモジュールです。
例えば、「ブックを保存したとき」などに処理を書きたいときは、ブックモジュールに書きます。
シートモジュール
シートレベルで動作を指示するマクロを記述するモジュールです。
例えば、「シートを追加したとき」などに処理を書きたいときは、シートモジュールに書きます。
ユーザーフォームモジュール
ユーザーフォームの動作を指示するマクロを記述するモジュールです。
(ユーザーフォームとは入力フォームを自由にデザインして作成し、表示利用できるVBAの機能です。)
「登録ボタンをクリックしたときの処理」「クリアボタンをクリックしたときの処理」などを書きたいときは、フォームモジュールに書きます。
クラスモジュール
オブジェクトをつくるための「クラス」というものを定義するモジュールです。
標準モジュールはどこからでも作った処理を呼び出せますが、クラスモジュールはクラスを宣言してからでないと使えないことが特徴です。
◆VBAProjectの構成
・Microsoft Excel Objects
開いているExcelブックを構成しているExcelのブックやシートの総称です。
・プロジェクト
複数個のモジュールをまとめて管理する集合体がプロジェクトです。
・プロシージャ
モジュールの中に書く1つの機能のかたまりのことです。
・ステートメント
プロシージャの中に書く1行ずつのコードがステートメントです。
<まとめ>
モジュールとVBAProjectの構成についてまとめてきました。
様々な用語がありますが、実際にVBEを開き、触りながら覚えていきましょう。