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AIを活用して業務をスピーディーかつ正確に。工数も減らし「健康経営」の実現へ

AIやITの知見を生かし業務効率化を支援する専門家

髙橋勇也

髙橋勇也 たかはしゆうや
髙橋勇也 たかはしゆうや

#chapter1

スケジュール管理や経費精算をスマートにするアプリ「DX-Touch」を展開

 ITで中小企業らの業務効率化を支援する「イントロダクション」の代表・髙橋勇也さん。約50人のエンジニアと共にソフトウエアやシステムの導入および運用、AI(人工知能)アプリの開発などを手掛けています。

 「近年はAIの分野に注力し、計算や入力作業を自動化して工数を削減し、余剰時間の創出につなげています。省力化を果たしたお客さまが新たなビジネスに挑戦したり、パフォーマンスを高めたりするのを見るのが醍醐味です」

 例えば都内の公益社団法人には画像認識AIのツールを導入。紙の帳票をスキャンすると文字や数字の情報をテキストデータに変換し、指定のフォーマットへ自動入力する仕組みです。

 「以前は担当者がキーボードで打ち込んだり、必要な情報を調べたりしていましたが、今はAIのミスを修正する程度で済むようになったと喜ばれています。併せて弊社が開発したビジネス用WEBアプリ『DX-Touch』も引き合いをいただいています」

 予定管理などができる製品で月額のシステム料のみで利用可能。「自分が出席する会議のみを表示させる」「開催が近づいたらリマインドさせる」といった機能があり、出張先のお勧め料理店などをAIチャットボットに尋ねることもできます。

 「さらに経費精算もスマートにします。弊社でも従業員の食事補助に活用していて『レシートをスマホで撮影すれば経費申請が完了』『データを受け取った経理部門も簡単に還付作業を終えられる』といったメリットを受けています。Windows、MacなどOS不問で、多様な会社や店舗が集まる組合の会計やスケジュールのルールを統一する際にも役立ちます」

#chapter2

「日本で一番ホワイトな会社」を目指し、「健康経営優良法人 ブライト500」にも選定

 臨床検査技師の資格を保有する髙橋さん。大学を卒業後は病院に勤め、血液検査や健康診断の結果を分析する業務に従事します。

 忙しくも充実した日々を送りながらも、夜勤明けで眠そうに帰る先輩を見て、将来の自分を想像し考えさせられることもあったそう。環境を変え、職域を広げたいと派遣事務から再スタートを切ります。

 「複数の操作を一元化するマクロの作成やシステム部門の実務にも携わるようになり、プログラミングなどのスキルを習得して、フリーランスのITエンジニアに転身しました」

 案件を通じて、自身と同じくワークライフバランスを重視するエンジニアが多いことを知り「イントロダクション」を立ち上げて支援を開始。今も指針の一つに「日本で一番ホワイトな会社」を掲げています。

 「右肩上がりの成績を維持する一方『残業は月平均7.8時間』『有給消化率は85.9%』を実現し、『健康経営優良法人2024 ブライト500』にも選ばれました。また、臨床検査技師の経験から社内で『1日に8000歩を目指そう』『健診を受けよう』『清涼飲料水よりもお茶や水を』と呼びかけるなど従業員の健康にも配慮しています」

 加えて千葉・浦安のテーマパークで「ITD健康ウォークラリー」を実施。会社が指定する各ポイントで自撮り画像をアップすれば従業員の入園料は全額会社が賄います。

 「この制度は四半期に一度、家族や気心知れた人と利用できます。リフレッシュしつつ“1日8000歩”を体感してもらうことが目的で、参加者も徐々に増えています」

髙橋勇也 たかはしゆうや

#chapter3

人間ならではの仕事に専念できるよう「AI×健康経営」をコンサルティング

 日本は少子化の影響を受け新卒や若手の採用が困難になりつつあります。AIで人間の労力を補う流れが進む一方、「仕事を奪われるのでは」という不安の声も根強いと髙橋さんは言います。

 「過度に恐れる必要はなく、弊社のようにAIを扱う企業の多くは前向きです。現状のAIは完璧と呼ぶには遠く、人のサポートが無ければ期待通りの結果を出せません。とはいえ業務量を減らしてくれるのは事実であり、私たちは生まれた余力で顧客と向き合う時間を増やすなど、人間ならではの職務に集中できます」

 髙橋さんは「AI×健康経営」のコンサルティングにも注力。主に中小企業を対象に「業務を自動化して従業員の負担を軽減したいけれど予算が限られている」「システムを入れても誰も使ってくれない」といった課題を解決に導いています。

 「『DX-Touch』のように、少額かつ部分的に導入できるツールで気軽にデジタル化を進めてほしいですね。お客さまが『仕事のスピードと正確性が増し、しかも楽になった』と感じる瞬間を共有できるのが喜びです」

 目標はホワイトな職場環境と好調な業績を維持するとともに、会社規模を拡大させること。実現するためには少ないメンバーにタスクを課すのではなく、多くのメンバーに適切な量を任せることが重要だと考えています。

 「AIをうまく活用すれば事業活動の根幹をなすコア業務に専念できます。働きやすさをかなえながら、皆さまが生産性を上げるお手伝いができればと思います」

(取材年月:2024年8月)

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専門家プロフィール

髙橋勇也

AIやITの知見を生かし業務効率化を支援する専門家

髙橋勇也プロ

業務効率化支援

株式会社イントロダクション

ITエンジニアを擁し、AIウェブアプリやシステムを開発して顧客の業務効率化をサポート。「健康経営優良法人 ブライト500」に選ばれた経験も生かして働きやすい職場の作り方をコンサルティングする。

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