イーロン・マスクに米若手人気歌手が「お金分け与えれば?」と苦言

豊田朋子

豊田朋子

テーマ:今週の授業(Global youth)

ビリー・アイリッシュに見る政治的発言の意義


 アメリカでは、若いアーティストやインフルエンサーが、社会問題に対する自分の考えをはっきりと発言し、行動する場面をよく見かけます。
 先日も、人気歌手のビリー・アイリッシュさんが、メタ社長のザッカーバーグさんらの前で、「人々は今まで以上に共感と助けを必要としている。特にこの国では。」と発言し、「億万長者の人達は、なんで億万長者のままなの? 困ってる人に分け与えたらどうでしょう?」とスピーチを行い、自らはツアーの利益から、食の平等や気候危機へ約18億円を寄付すると発表したことが話題になりました。
 
https://www.instagram.com/reel/DQd9gcckX9x/

その後、世界初の兆万長者(trillionaire)となるイーロンマスク氏に対し、自身のインスタで「ビビり野郎」(coward)と批判しています。

  ここで注目したいのは 「同世代の若者が、政治や社会の問題について公の場で意見を述べる」という文化そのものです。

 アメリカでは、ミュージシャンや俳優などの影響力をもつ若者が、政治や環境問題、人権問題について積極的に発言することが一般的です。社会はそれをひとつの「参加」として受け止め、議論のきっかけとして扱います。

一方、日本の若者の多くは、SNSでは活発でも、政治的な意見を公に語ることには慎重です。
背景には、「波風を立てたくない」という文化や、「間違ったことを言って批判されたくない」という不安があるかもしれません。

しかし、世界では同世代の若者たちが、社会の課題に対して声をあげ、影響力をもつ立場を積極的に使っています。その姿は、日本の中高生にとっても、自分たちの社会参加の形を考える良いきっかけになるのではないでしょうか。

下記、英語の質問について、英語で話し合いましょう。

1.In the United States, many young influencers and artists openly
talk about political or social issues.
Do you think Japanese young people should also speak out more about these issues?
Why or why not?
(アメリカでは、多くの若いインフルエンサーやアーティストたちが、政治的、社会的課題についてオープンに発信しています。日本の若者ももっとこうした課題について発信すべきだと思いますか?
 それはなぜですか?

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豊田朋子
専門家

豊田朋子(英語講師)

株式会社ダイバース・キッズ / Global kids英語会

文字と音の法則で学ぶ「フォニックス教授法」をベースに、日本の子どもに欠けがちな発信力をはぐくむプログラムを実施。本格的な英語プレゼン大会で成果を発表。専門訓練を受けたプロ講師たちが熱意を持って指導する

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