『Speak up, Start up, Jump up! 』(語れ、動け、舞い上がれ!)Global kidsプレゼン・プロジェクト2023始動
国際ジャーナリスト、大野和基先生を囲むランチ会

8月半ば、神楽坂にあるお堀脇にある「CANAL CAFE」で、日本を代表する国際ジャーナリスト大野和基先生をお招きし、特別なバイリンガル・ランチ会を開催しました。
ニューヨークのセントラルパークの池のほとりに佇むBoat houseを思わせるレストランは、この日のテーマにふさわしい会場でした。
今回の目的は、大野先生がこれまで「世界中の知の巨人」、ユヴァル・ハラリ、マルクス・ガブリエル、ジム・ロジャーズ、カズオ・イシグロなどと対峙、取材して培ってきた知見を直接伺い、そのレガシーをこれからグローバルに羽ばたこうとしている次世代に共有することです。
大野先生との出会いは、当スクールの英語プレゼン大会を取材下さり、今年1月に、週刊AERAに紹介くださったことに始まります。
https://dot.asahi.com/articles/-/248653?page=1
ランチ会のオープニング挨拶で、私は、大野先生とお会いして間もないのに、巨匠でありながらまるで旧知の友のように接してくださることに感謝し、その理由の一つとして、互いにニューヨークに在住した経験があることかもしれないと、英語で述べました。
実際、大野先生のブラックの効いた知的なユーモアやウィットはNYの日々を思い起こさせます。

しかし、最も心を打つのは、性別、年齢、国籍、社会的地位に関わらず、対等にオープンに接してくださる、大野先生のそのお人柄、マインドセットです。
それこそまさにニューヨーカーの精神だと、心から英語でお礼を述べました。↓
"But above all, what strikes me most is his openness
— the way he embraces everyone, and communicates effortlessly across
age, gender, and social status.
To me, that is the true spirit of a New Yorker.
Please enjoy a lunch in that very New York style!
「NYスタイルのランチ会を楽しみましょう!」とカジュアルな雰囲気で会食が始まりました。
参加者は、当スクール出身で、先日日本の十代では初めて、国際的プレゼンの舞台TEDに立った坂口くり果さん(19歳 アムステルダム大1年)や、当会バイリンガル講師、英語ネイティブながら、漢字3000字を読むだけでなく、明朝体できれいに書くことができる、フィリピン出身のクラッツ・チャーリーさん(18歳 アメリカ大学留学予定)など。
日本ではまだ希少な存在である、国際的なバックグラウンドを持つ、日英バイリンガルの十代たち、いわゆるポストZ世代です。
加えて、大野先生ともつながりのある、大手出版社のバイリンガルの出版関係ののお二人も参加くださいました。お一人は、今まさに日本のソフトパワーを世界へと発信する最前線に立つ漫画・アニメ担当の編集者です。もうお一人は、出版業の傍ら、グローバルなバンドのドラマーとして活躍する方です。
まずは参加者全員が英語で自己紹介。和やかな空気のなか、ランチが運ばれてきてからは日本語に切り替え、ざっくばらんに交流しました。
各自が心を込めて用意した「究極の質問」を先生にぶつける場面では、世界を駆け巡ってきたご経験に裏打ちされた大野先生の言葉が次々と飛び出し、笑いと深い学びが交錯する時間となりました。
そしてエンディング、大野先生は再び英語で若者に向けてこう語りかけてくださいました。
“Everything you do when you are young will become fodder for your future.
Life is interesting because you never know what's going to happen in your life.
So creating a bucket list would be helpful,
but do not make it too strict. Be flexible and resilient.”
fodder(糧)という上級レベルの英単語がキーです。
要は、「若いうちのすべての経験が未来の糧になる。自分の未来を決め過ぎず、柔軟にそして強靭であれ。」――このメッセージは、まさに国際人として歩み出す次世代に響いたに違いありません。
今回のランチ会で私が大切にしたいのは、「日本人ファースト」ではなく「国際人ファースト」という視点です。国際的であることこそが、最終的に日本の未来を支える力になると信じています。急速に少子高齢化が進む日本社会は、すでに外国人の労働力なくして成り立ちません。また、異文化を知ることで初めて日本文化の価値を相対的に理解でき、さらに他文化への敬意なくして国際社会からの信頼は得られないのです。
国際人ファーストは日本人ファーストを包摂しうるはずです。
そんな想いが大野先生を中心に共有されたのか、国境や世代を超えて学び合う場となりました。
CANAL CAFEの水辺の風景と共に、参加者の心に残ったのは、世界をフィールドにする勇気と柔軟さ。まさに“Global minds, local hearts”を体感するひとときでした。

今後も、同じ想いを持つバイリンガル・メンバーを招き、次世代の国際人を育む場として、定期開催していきたいと考えています。
Global kids英語会代表
(株)ダイバース・キッズ代表取締役
豊田朋子
Global kids英語会
http://globalkids-eigokai.com/
Global youth英語会
http://youth.globalkids-eigokai.com/
朝日新聞系広告web豊田コラム
https://mbp-japan.com/tokyo/globalkids/column/



