Mybestpro Members

豊田朋子プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

パリ五輪バスケ監督の米民主党大会での「おやすみポーズ」の意味は?

豊田朋子

豊田朋子

テーマ:今週の授業(Global youth)

スポーツ選手は政治的発言をすべきではないのか?


 バスケットおよびその他のスポーツ観戦には、正直全く興味がない。
 しかし、先週連日、盛大に行われた米国大統領選に向けての民主党大会で、その開催地、シカゴ・ブルズの黄金期にマイケル・ジョーダンらとプレーしたという、パリ五輪の男子米国代表を優勝へと導いたスティーブ・カー監督がスピーチをし、その最後にドナルド・トランプ氏に向けて、顔をちょこんと傾けて、両手を重ねて頬にあて、"night, night"とメッセージを送った。↓

https://www.youtube.com/watch?v=hm6JSkpuA-s

「一体、あのかわいらしいジェスチャーは何?」と、詳しく知りたくなり、寝坊の夫が朝4時に起きてそのライブを観て興奮していた、パリ五輪、男子バスケの決勝戦(アメリカ対フランス)映像を初めて観ることにしたのである。
 
 すると米バスケ界のレジェンド、ステフィン・カリーが3点シュートを決めるたびに、走りながらあのおやすみポーズをして、会場はその度に大盛り上がっていたのを目撃した。↓

https://www.youtube.com/watch?v=eLQA9_RrLcg

https://www.youtube.com/watch?v=WwygRcawchw

なるほど、あのおやすみポーズは、対戦相手に「これで勝負ありだね。君たちは負けだよ。」という決めポーズだったのだ。

 その「決めポーズ」を、パリ五輪バスケで5連覇に導いた直後の監督が、民主党大会の大舞台でその対抗馬のトランプ氏向けて投げかけるとは、何ともウィットとインパクトに富み、タイムリーではないか。

 スポーツ関係者がこうした政治的な発信をすることは、日本ではおよそ考えられない。

 日本では、芸能人もスポーツ選手も「政治的発言はしてはならぬ。」というのが、不文律だ。
 しかし、彼らも、職業人である前に一市民ではないのか。https://www.youtube.com/watch?
 人間ではないのか。

 人間はすべからく、社会的存在だ。
そもそも芸能やスポーツは、平和な社会にこそ花咲く。
戦争や紛争が起きれば、真っ先に衰退する分野だ。
このまま地球温暖化が進めば、絶滅するスポーツも出て来るだろう。
(夏の甲子園は持続可能なのか?)

The sports industry is one of the most vulnerable sectors to social conditions.

 四角に囲まれた球場やコート内での戦いだけでなく、社会変革の戦いに挑んでこそのスポーツマンシップではないのだろうか?
 言論の自由を封じられた独裁国家でもあるまい。
例えばだが、脱派閥と言いながら、結局長老の意向次第の我が国の総裁選に向けて、カリー監督のように、真のリーダーシップを説くスポーツ界の重鎮はいないものか?

 さて、私自身はスポーツにほぼ関心がないが、スポーツは英語教材の絶好のネタである。

 ステフィン・カリーの名前を知っているのも、当会の英語プレゼン大会でバスケ少年が、たいがい「小柄な体を克服して、NBAのトップに立ったステファン・カリーを尊敬している。」
といったことを述べるからだ。

 そこで、小学高学年クラス向けに下記の質問をし、英語で推測してもらおう。
(バスケ少年少女もステフィンが小柄、ということは知っているが具体的な身長はよく知らない。)

How tall is Stephen Curry?
He is (   ) centimeters tall.

What is the current average height of basketball players?
It is (  )centimeters.


そして、中高生には、下記の質問をしよう。

What does the coach Steve Keer's goodnight pose at the Democratic Convention mean?

Do you think it is wrong for a sports legend to make a political statement?


さあ、今週も英語で世界の動きをシェアしよう!











 




 

リンクをコピーしました

Mybestpro Members

豊田朋子
専門家

豊田朋子(英語講師)

株式会社ダイバース・キッズ / Global kids英語会

文字と音の法則で学ぶ「フォニックス教授法」をベースに、日本の子どもに欠けがちな発信力をはぐくむプログラムを実施。本格的な英語プレゼン大会で成果を発表。専門訓練を受けたプロ講師たちが熱意を持って指導する

豊田朋子プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

関連するコラム

プロのおすすめするコラム

コラムテーマ

コラム一覧に戻る

プロのインタビューを読む

子どもたちの「自己発信力」を引き出す英語スクールの経営者

豊田朋子プロへの仕事の相談・依頼

仕事の相談・依頼