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鈴木寛彦

不妊で悩む女性の思いに応える漢方薬の薬剤師

鈴木寛彦(すずきひろひこ) / 薬剤師

不妊専門 むつみ薬局

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「漢方音楽」

小松正史(作曲家、音育家、京都精華大学教授)さんと、作り上げました「漢方音楽」が出来上がりました。
2018年12月7日リリースです。

漢方薬の効果を引き出すために、漢方薬を音楽に書き換えました。とても素敵な音感が楽しめます。むつみ薬局、むつごろう薬局をはじめ、京都でも数か所で販売されます。
ご興味がある方は是非お求めください。
2000円+税


作曲家、小松さんからのメッセージ

漢方は口から飲むものであり、音楽は耳から入るものであります。どちらも、人の心身に深く影響を与え、明日への活力を促す役目を担っています。

 私は小さなときから「音を聞く」ことが大好きでした。遠くから迫る雷の音をじっと聴き入ったり、隣家の機織りの機械音に耳を傾けていました。音が身体に染み通る瞬間に、得も言われぬ悦楽を感じていたものです。

 音を聞くことの楽しさを、多くの方と分かち合ってみたい。そんな想いで40年以上にわたる音活動を続けています。代表例を2つ紹介します。ひとつは、京都タワー展望室や京都国際マンガミュージアムなどの公共空間の居心地をよくするために、専用の環境音楽(BGM)を制作しています。もうひとつは、老化防止や脳の活性化を目的に開発した「耳トレ!」。耳の聞こえをよくすることを目的にした音源を制作し、書籍執筆やセミナーを展開しています。

 漢方薬と出会ったのは、むつごろう薬局の鈴木さんがきっかけでした。箱根のポーラ美術館で流れていた私の音楽を偶然耳にされ、その音楽に心を動かされたとの連絡があったのです。その後、直接薬局に伺う機会をつくりました。鈴木さんと話しをするうちに、「漢方薬による音楽をつくろう!」という流れになりました。

 私はこれまで、顆粒状の漢方薬を何度か飲んだことはありました。薬局でいただいたのは煎じた漢方薬でした。その味は衝撃的でした。身体にすっと溶け込むような「やさしさとやわらかさ」があるのです。漢方薬の広大無辺な魅力と奥深さに強く共鳴し、「漢方を音楽にする」プロジェクトが進行したのです。

 漢方を音楽にする目的は、漢方薬の効能を音楽の力でさらに高め、薬が効くための心理的な環境を質的に向上させることです。音楽は漢方薬と違い、目には見えません。ところが、耳を介して脳に取り込まれます。つまり、心に直接作用を促すのです。明るい曲なら明るい気持ちに、暗い曲なら暗い気持ちに…。音楽心理学では、これを「同質の原理」といいます。聴き手の心理状態に近い音の刺激を与えると、安心感や気持ちの快復につながる、という理論です。

 音や音楽は、無意識のうちに人に影響を与えます。耳はずっと開いているからです。人工音の多い場所に居続けると、なぜか疲れてくる。ぎゃくに、自然豊かな場所に出かけると目はもちろん、耳も安らいできます。自然音には、人の耳(正確にいえば脳)を休める効果があるからです。

 漢方薬は天然素材である生薬を利用しています。即効性は弱いけれども、人間の生命力(自己治癒力)に働きかけ、根本的な体質改善に資するといわれています。音楽もこれに似た効果があります。場に相応しい音楽であればあるほど、(個人差はあるものの)その空間にいる方々の心身によい作用をもたらせる。こうした事実を、これまでに携わってきた数々のフィールドから発見してきました。この手法を漢方薬の現場にも応用する、というのが漢方を音楽にするやり方なのです。

 漢方薬にマッチする音源を制作するために、(1)リズムの力で推進力と躍動感を表現、(2)心に響くシンプルなメロディ、(3)多様な楽器を使ってのアドリブ演奏、(4)漢方薬にゆかりのある環境音を導入、の4項目を意識しました。

 鈴木さんとはじめて出会ったのが2018年6月初頭。それから互いの想いを温めつつ、作曲・編曲・レコーディングを一気に進めました。マスタリング(最終の音質調整)を終えたのが、9月末。3ヶ月余りの短期間で、幸運にも日の目を見ることになりました。タイトルは、ズバリ『漢方音楽』! 漢方薬を服用されるときはもちろん、漢方薬を煎じるときや、服用後の穏やかなひとときなど、適宜お使いいただける内容となっています。

 制作中最も苦労したことは、漢方薬をイメージできる音づくり、の一点に尽きます。安直な中国風の民族楽器を取り入れても逆効果。試行錯誤を続けて思いついたのが、漢方薬を想像できる「サウンドスケープ(音風景)」を取り入れること。漢方を煎じる音、生薬配合音、私が録りためてきた自然音(小川、鳥、虫、波など)を、まさに生薬を配合するかの如く、適材適所に散りばめました。使用楽器は意外にも西洋楽器。ピアノ、チェロ、ベース、マリンバ、ギター、パーカッション…。さて、これらのブレンド具合は如何に!? 漢方薬とセットでお使いいただければ、きっと心身の滋養増強につながることでしょう。「耳から漢方プロジェクト」に興味をいただけましたら、『漢方音楽』をご一聴いただければ幸いです。



小松正史(作曲家、音育家、京都精華大学教授)

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