AI時代にWEBでファンを作るブランディング戦略「前編」

河本扶美子

河本扶美子

テーマ:50代・60代起業のブランディング整理

「きちんとやっていたとしても、言われたことだけしかやらない人ほど、これからは危ない。
だから、それが通用しない時代に鍛えられている50代の人にとってはチャンスなのですよ!」

最近、私のところに相談に来られる50代・60代の方に、思わずそうお伝えする場面が増えました。
AIに任せられる仕事が一気に広がり、テレビや新聞でも「AIに仕事を奪われる」というニュース
を毎日のように目にします。
長年まじめに働いてきた方ほど、ふと足元が揺らぐような不安を感じているのではないでしょうか。

私は20年以上、個人事業主や中小企業経営者のブランディング支援を行い、特にここ10年は
50歳以上の起業・独立を専門にサポートしてきました。
そのなかで強く感じているのは、AI時代のパーソナルブランディングは、
若い世代よりもむしろ 「経験を重ねた世代」にこそ大きな追い風になるということです。


今日は、AIに代替されない「この人でなければ」という個の価値をWEB上でどう伝えてファンを
作っていくか?その具体的な方法をお伝えしていきます。

AI時代に「選ばれる人」と「選ばれない人」の境目


ここ1〜2年、私のもとに寄せられる相談内容が、明らかに変わってきました。
以前は「定年後に何か新しいことを始めたい」といった比較的漠然としたご相談が中心でしたが
最近では
「AIに仕事を奪われるのではないか」
「今まで培ってきたスキルが通用しなくなるのではないか」
といった、強い危機感を伴う声が増えています。
特に、長年まじめに仕事に向き合ってこられた方ほど、
「自分はこの先も必要とされるのだろうか」
「時代に取り残されてしまうのではないか」
という、目に見えない不安を抱えているように感じます。

しかし冒頭でもお伝えした通り、AI時代だからこそ、50代以上の方には大きな可能性があります。
人生経験、現場で培ってきた知見、人との信頼関係等、これらは、AIには簡単に代替できない
価値だからです。一方で、その価値を「伝わる形」にしなければ、存在しないのと同じになって
しまう時代でもあります。何もしなければ、不安は現実になってしまうかもしれません。
だからこそ今必要なのが「AI時代のパーソナルブランディング」
なのです。

AIに置き換えられにくい人の3つの共通点


私がこれまでお会いしてきた、AI時代でも安定的に選ばれている方々には、共通する特徴があります。
① 自分自身の経験や失敗、乗り越えてきたことから生まれた「自分ならではの考え方」を持っている
② 「誰の、どんな悩みを解決する人なのか」を明確に打ち出している
③ 発信を続け、WEB上で自分の名前で見つけてもらえる状態を作っている
この3つは、若さや学歴ではなく、「自分の歩んできた道を、どう価値に変換し、どう届けるか」
という設計の問題です。
だからこそ、人生経験の長い50代・60代にこそ可能性があると、私は本気で考えています。

50代の起業相談で本当によくある2つの誤解


ここで、私が日々の相談現場で本当によく感じる、もったいないと思うパターンを2つお話しします。
この2つを最初に押さえておくだけで、その後の動き方がまったく変わります。

誤解1:これまでの経験とまったく関係ないことを始めようとする
実は、これが本当に多いのです。
50代・60代でご相談に来られる方の多くが、
「AI時代だから自分の経験はもう古い」
「これまでとは全く別のことに挑戦したい」
とおっしゃいます。新しいスキルの講座を受け始める、流行りの分野に飛び込もうとする、
若い人と同じ土俵で勝負しようとする。その気持ちはとてもよく分かりますし
素晴らしいことだと思います。
ただ、申し上げにくいのですが、これはAI時代の流れと真逆の選択になりがちです。
経験ゼロの分野では、若い人やAIに勝てる要素がほとんどありません。
一方で、これまで何十年と積み上げてきた経験は、AIには絶対に再現できない、
世界に一つしかない資産です。
私はいつも「ご自身では気がついていないかもしれませんが、その経験こそが最大の武器ですよ」
とお伝えしています。
自分の経験を「古い」と切り捨てる前に、その経験を「今の時代に必要としている人は誰か」
という視点で見直してみてください。同じ経験でも、見せ方と届け方を変えれば、
新しい価値として動き始めます。

誤解2:ブランディングをせずにSNSやHPから始めてしまう
もう一つ、これは本当によくあるのですが
「とりあえずSNSをやらなくちゃ」「ホームページを作らなくちゃ」と
発信ツールから先に手をつけてしまうケースです。
背景には最近さまざまなオンライン講座や情報発信で
「SNSをやらないと取り残される」
「今すぐ発信しないと時代に置いていかれる」
といったメッセージがあふれていることも大きいと思います。
そのため、不安や焦りから、「何を伝えるか」より先に、「何を使うか」に意識が向いてしまうのです。

でも、これも順番が逆なのです。
SNSやホームページは、あくまで「届ける器」です。
器の中に入れる「あなたが何者で、誰の役に立つ人なのか」という中身がぼんやりしたままだと
どれだけ立派なツールを揃えても、誰の心にも引っかかりません。

私が必ずお伝えするのは、SNSやHPを作る前に
まずは自分を知ってもらうための「ブランディングページ」を作りましょう、ということです。
ブランディングページとは、自分の専門領域・経験・人柄・誰のどんな悩みを解決できるかが
一目で伝わるように設計された自己紹介の土台のことです。
これが定まっていれば、その後のSNS発信もHP制作も、すべて同じ核から枝分かれするように
一貫性が生まれます。

パーソナルブランディングとは何か、改めて整理する


ここで、パーソナルブランディングという言葉を改めて整理しておきます。
ここ数年で一気に広まりましたが、現場でお話を伺っていると、「SNSで目立つこと」
「自分を派手に売り込むこと」と誤解されている方が、本当に多いと感じます。

パーソナルブランディングとは、様々な定義がありますが
私は「あなたのファンをつくること」とシンプルに定義しています。
つまり「あなたに頼みたい」と思ってくれる人が、WEB上であなたを見つけられる状態を作り、
信頼関係を構築し、あなたのファンを作っていく活動のことです。
声を張り上げて目立つことではなく、必要としている相手に届く設計をすることなのです。

特にAI時代においては、この「設計」の重要度が一段と上がりました。
なぜなら、情報は無限に増え、AIが要約まで肩代わりするようになり「なんとなく目立つ人」
では埋もれてしまうからです。
逆に言えば、自分の専門領域と人柄が明確な人ほど、AIに引用され、検索でも見つけてもらいやすくなります。
WEB上でファンを作るとは、こういう「設計された出会い」を積み重ねていくことなのです。

では実際に、AI時代に「この人にお願いしたい」「この人から学びたい」と思われるためには
どのようなブランディングページを作る必要があるのでしょうか。

次回は、私がこれまで数多くの専門家のブランディング支援を行う中で見えてきた
「AI時代にWEBでファンを作るためのブランディングページ5つの要素」について
具体的にお話ししていきます。

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河本扶美子
専門家

河本扶美子(経営コンサルタント)

株式会社ファーストブランド

2人に1人は50歳以上の日本。より多くの人に年齢や定年という枠に囚われず自律したキャリアを目指してほしい。10年間多くの50代以上の創業に携わったノウハウをベースに50歳以上の起業のお手伝いをします。

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