動画を作ることが目的になってしまった会社の末路

花澤宏幸

花澤宏幸

うん十万円かけた会社紹介動画が、
誰にも見られていなかった話


会社紹介動画を制作する中小企業が増えている。
「動画で認知を上げたい」「問い合わせを増やしたい」という目的で。

ただ、私が相談を受けてきたケースを見ると、効果が出ていない企業の方が圧倒的に多い。
問題は動画の質ではない。もっとシンプルなところにある。

数十万円をかけた動画が、効果ゼロだった理由


ある中小企業から相談を受けた。

目的は明確だった。
認知度を上げたい。問い合わせを増やしたい。
制作会社との打ち合わせを重ね、完成した動画は会社の強みをしっかり伝えるものだった。

しかし効果はゼロだった。
問い合わせは増えず、認知度にも変化はなかった。

原因を確認した。
シンプルだった。

動画が、見られていなかった。

HPのトップページに埋め込んではあった。
ただしそのHPへの流入がほとんどなく、動画が存在していても、見る人がいない状態だった。

制作費はかかっている。
完成した動画はある。
でも誰にも届いていない。

動画は最強のツールだ。ただし条件がある。

動画は、あらゆるコンテンツの中でも最強のツールの一つだ。

  1. 情報量が多い
  2. 文字では伝わらない空気感・感情を届けられる
  3. 見た人の記憶に残る
  4. 行動を促す力がある


これは本当のことだ。

ただし、これは全て「見られること」を前提にした話だ。
どれだけ良い動画を作っても、見られなければ存在しないのと同じだ。
動画の効果を語る前に、まずそこが設計されているかどうか。
これが全てだと思っている。

なぜ「見られない動画」が量産されるのか

多くの企業が、「動画を作ること」を目標にしてしまう。

制作会社との打ち合わせ、撮影、編集、完成。
このプロセスに多くの時間とお金をかけるため、完成した時点で目標を達成した気になる。

その先にある「どこで・誰に・どう届けるか」の設計が、抜けている。

20年間、法人営業をしてきた経験から言うと、これは営業に似た構造だ。

良いプレゼン資料を作ることに全力を注いで、そのプレゼンを誰に・いつ・どう届けるかを考えていない営業担当者と同じだ。

ツールの質を上げることに注力して、そのツールが届く設計を考えていない。

作ることが目的になった瞬間、動画は機能しなくなる。


あなたの会社の動画、今誰が見ていますか?

動画を持っている会社に、一つだけ問いを投げたい。

その動画は今、どこにあって、誰が見ていますか?
1週間で何人が視聴していますか?

その数字を把握していないとしたら、動画への投資はすでに止まっている。

このコラムで、解決策は書かない

動画をどこに・どう配置すれば見られるか。
それは業種・ターゲット・現状の集客経路によって全部変わる。
一般論で書ける部分には限界がある。

ここまで読んで、自分の会社の動画のことが少し気になった方がいれば、まず現状を確認することをお勧めする。

ブライトビューメディアでは、動画の制作前に「どこで・誰に・どう届けるか」の設計から始めている。
すでに動画があって活用できていない場合も、現状の確認から対応している。
実際に作るかどうかの話は、その後だ。

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花澤宏幸
専門家

花澤宏幸(映像戦略ディレクター)

株式会社ブライトビューメディア

20年の法人営業で培った課題整理力を生かし、映像制作を企画段階から支援。「誰に何をどう伝えるか」を整理し、採用や広報の目的に沿った映像活用を提案します。

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