毎日1ステップ!ファイナンス記事で学ぶビジネス英語: file
グローバル企業の会計や財務担当者にとって、数字を上手く説明するスキルは不可欠です。 形容詞や副詞を使うより、具体的な数字を使って自信を持って表現してください。
前回の記事:英語での業績報告では数字の活用を効果的に利用するも参考にしてください。
これができれば、あいまいな表現にならず、より相手に伝わりやすくなります。
数字を上手く活用しながら、明確なコミュニケーションをとるスキルは、ビジネスの様々な場面で起こる、誤解を避けることにもつながります。
これは、社内の会話に役立つのはもちろん、外部との価格交渉や、条件交渉をすすめる上で不可欠なスキルです。
何を基準にする数字なのかを、つねに明確にする
海外の取引先とのビジネスをスタートしたばかりの方から、価格交渉で誤解があって損をしたという話を聞きました。
価格交渉中に、10% discount に合意したものの、どこを起点にした discountなのか、双方の理解に相違があったというのです。
誤解を避けるためには、
10% discount from our standard listed price of XXX
我々の標準価格XXXから10%割引
とか、
additional 10% discount from the agreed price of XXX
合意価格XXXからさらに10%割引
のように、どこを基準にするのか、明確にすべきです。
こういった誤解は、実はネイティブ同士の会話でもよくあります。
相手の理解と、自分の理解が同じであると、勝手に思い込んでしまうことが原因です。
誤解を避けるためのコミュニケーションの秘訣
前述のような誤解を防ぐために、できる事は以下の三つです。
- 会話を終える前に、自分の理解を、言葉に出して相手と確認する
- 一緒に会議に参加していた人に、自分の理解が正しいかを確認する
- 会話の後に、自分の理解をメールなど、書き物にして正しいかどうかを相手に確認する
数字の合意を伴う交渉では、手間を省かずに、さまざまな確認プロセスを踏みましょう。
これらを行うことが、地味ですが後から困ったことにならないための、最善の策です。
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