[会計・ファイナンス・IRの英語]会計・ファイナンスの知識がない人に、ファインンス数字を説明する方法

小林真美

小林真美

テーマ:会計ビジネス英語1年生(会計・ファイナンス・IRの英語)

会計やファイナンスの知識のない上司や同僚に、業績報告や、予算について説明すのは、簡単ではありません。

相手のプライドを傷つけないように誤解を正したり、話が見当違いの報告にいってしまうのを避けなければなりません。

一方、日本語でも難しいこの課題。英語でできるようになれば、会計・ファイナンス担当の、あなたの評価はいっきに上がります!

以下、ファイナンスの知識のない人に対し、ファイナンス関係の説明を英語でどう行えば、より理解してもらえるのか、3つの秘訣をお話します。

相手に必要な情報だけにしぼる


業績報告などの、細かい数字の積み上げを報告する際、あれもこれも言いたくなりますが、それは相手を混乱させるだけです。

聞き手が何を知りたいのか、もしくは何を知るべきなのかを考え、情報を絞りましょう。

自分が知っている事をすべてひけらかすように話すのが、良い報告ではありません。

相手の立場にたって、大切な情報が何かを考え、情報を断捨離することが大切です。

ファイナンスの専門用語は避ける


ファイナンス担当の自分にとって、日常的に使う用語が、すべての人にとって、馴染みがある用語とは限りません。


専門用語は、なるべく使わないか、使う場合はそれが何を意味するのか、補足するようにしましょう。

例えば、

ファイナンス用語で ”bottom line” は、最終利益や純利益ですが、一般的には  ”bottom line” は、結論という意味で使われます。

結論=最終利益と、想像してもらえるかもしれませんが、それは相手に負荷をかけるコミュニケーションです。

ファイナンス以外の人に話すときは、" net profit" といった、正確な表現を使うか、"bottom line profit" のように、より明確な表現を使うようにしましょう。

数字の羅列ではなく、ストーリーを語る


この点は一番難しいですが、力の見せどころでもあります。

重要な数字を報告するのは大切ですが、そこにいたる背景を、わかりやすいストーリーで語れると、相手の理解は一気に高まります。

報告する数字を導き出した背景は何かを、大事な要因に絞り、一つ一つを短い文章で語ってください。


人は、わかりやすいストーリーに引き込まれます。
納得感のあるストーリーが、人の記憶に残ります。

もちろん補足説明が必要になったり、追加質問を受けたりすることもありますが、まずはコアなストーリーを語れるようになりましょう。

数字だけのつまらない業績報告をするファイナンス担当者は、信頼を得ません。

ビジネスパートナーとしての信頼を勝ち取るためには、相手の立場にたって必要な情報を選び、複雑な数字の背景をわかりやすく説明できるスキルが不可欠です。




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小林真美
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小林真美(英会話講師)

Biz英語塾

財務・経理・IR担当者を中心にビジネス英語全般を指導。著書3冊『出世する人の英語』、『だれとでも会話がとぎれない!1分間ぺらぺら英会話』、『リーダーのためのビジネス英語フレーズブック』も大好評。

小林真美プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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