[会計・ファイナンス・IRの英語]あなたのメールの質を落とす無駄な表現は?

小林真美

小林真美

テーマ:ビジネス英文メール

今回の記事は英語中級者以上向けです。

忙しい読み手にとって、わかりやすい英文メールは、簡潔で適度な情報量にまとめられているものです。

ある程度英語力がある人が陥るのが、良かれと思って使っている単語や表現が、実は無駄にメールを長くしているだけということ。

不要かもしれない単語や表現を、思い切って断捨離するというのは、かなり勇気がいります。

私自身も、日々精進中。

以下、具体的な例を紹介しますので、イメージをつかんでください。

格好いいと思ってたその表現、メールではおススメできないかも


自分ではいい感じの表現と思っていても、受け手にとってはそうでもないことがあります。

「これは興味深い問題です」といういう時・・・

This is actually an interesting problem.

”This is ”を使うのではなく・・・

This problem is interesting.

とするとシンプルに。


「先方の提案を受ける前に、コスト構造を見直すべきだと」という時・・・

In order to accept their offer, we should review our cost structure.

”In order to”を使うのではなく・・・

We should review our cost structure before accepting their offer.

とするとよりすっきり。

"in order to" を使うのが間違えではありません。
この表現自体、よりプロフェッショナルなひびきを持つ印象もありますが、実はそうでもありません。英文メールではよりシンプルな言い換えが好まれるのです。

その副詞は、あなたのメールに必要ですか?


会話では強調したり、少し表現をソフトにするのに役立つ単語も、メールでは不要なことも。

強調するような以下の副詞は、メールで使うと感情的で、大げさにひびいてしまいます。

プロフェッショナルなメールは、冷静でニュートラルであることも大事です。


completely 完全に

definitely 確実に

certainly 確かに

absolutely 絶対に

actually 実は

特に意味がない単語もバッサリ断捨離


強調したり、表現をソフトにしたりと、会話では効果的な単語も、英文メールでは不要です。

very とても

really 本当に

just ただ

needless to say 言うまでもなく

in fact 実は

気持ちや背景を伝えるために、ついつい使いたくなるこれらの単語・・・
メールで頻繁に使うのは極力避けるようにしましょう。


冒頭に書いた通り、今回のテーマは英語中級者以上でも難しい内容です。

勇気をもって、なくてもいい単語や表現は削除してみる。 その意識をもって、日々試行錯誤で英文を磨いていく。

その積み重ねで、あなたの英語はより洗練されたものになります。

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小林真美
専門家

小林真美(英会話講師)

Biz英語塾

財務・経理・IR担当者を中心にビジネス英語全般を指導。著書3冊『出世する人の英語』、『だれとでも会話がとぎれない!1分間ぺらぺら英会話』、『リーダーのためのビジネス英語フレーズブック』も大好評。

小林真美プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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