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馬屋原康平

マネーセミナーおよび資産形成に強いFP

馬屋原康平(まやはらこうへい) / 独立系FP

ブライトリンクス株式会社

コラム

普通預金に預けても全く増えない、今年こそ始めたい株式投資。超入門編

2018年10月23日 公開 / 2019年4月9日更新

コラムカテゴリ:お金・保険

コラムキーワード: 投資信託

皆さん、こんにちは。
今回は、多くの方が興味はあるものの、日本ではまだまだ馴染みの薄い株式投資について書いていこうと思います。全く知識も経験も無いという方が、どうやって始めたら良いかという事を、出来るだけ簡単に書くようにしますので、気軽に読んでいただければと思います。



超低金利時代を生きる


今の時代、銀行の預金は限りなくゼロに近くなり、普通預金に預けていても全く増えない時代になりました。例えば普通預金の金利が年0.001%の場合、100万円を預けたとしても1年間で増えるのはたったの10円です。(※税金は考慮していません)
時間外にATMで一度でも預金を引き出したりすると、それだけで大赤字ですね。

将来に向けて少しずつ物価が上がっていった場合、老後のためにと思って、銀行に預けているお金は、全く増えないにも関わらず、モノの値段だけが上がっていくと、実質的にはお金の価値がどんどん下がっている状態ですので、目減りしているのと同じ状況になります。

こんな時代ですので、将来のために何か投資など始めたいという方も多いと思います。私のところに相談にいらっしゃる方でも投資の相談でいらっしゃる方も、最近はかなり多くなってきています。

株式投資は難しい?


株式や投資信託などに投資したいと思っている方は、少なくないと思いますが、実際には仕組みもよく分からないし、きっかけが無いという方が多いように思います。
そんな皆様向けに、基本的な事から書いていきます。

「株」ってなあに?


そもそも「株」って何でしょうか?
大きな会社になれば、事業を行っていくうえで、大きなお金が必要になってきます。
そのための資金を、広く一般から募って、お金を集めて、いくら出してくれたのか、証明するための証明書のようなものが「株」です。
昔は本当に紙で発行された株券というものがありましたが、現在では基本的にほとんど電子化されてしまいましたので、実際に紙の株券というものを目にする機会は無くなりました。

出資している投資家は、その見返りとして、配当金や株主優待を受け取ったりします。
また持っている株が値上がりすれば、それを売却した時には、売却益を得ることも出来ます。
企業と投資家は、お互いに持ちつ持たれつ、それが株式投資の画期的な仕組みです。



株を発行している会社


どんな会社が株式を発行しているのかというと、「株式会社」というのが株を発行している会社です。普段の生活でも、多くの会社が株式会社ですので、日頃から目にする機会も多いと思います。
では皆さんお住まいの近所にある、家族で経営しているような株式会社の株を購入することは出来るのでしょうか?
答えは×です。
皆さんが購入できる株は、証券取引所に上場している、いわゆる上場企業の株が、広く一般の方が購入できる株になります。

株主になるには?


上場企業の場合は一定数の株を保有すれば、誰でも株主になる事が出来ます。
株式会社で「株主」になるということは、言い換えればその会社の所有者の一人になる事を意味します。会社全体の株数のうちの、自分が保有している株数の分だけ、その会社を所有しているということになります。

株主になるとできること


株主になると、どんなことが出来るのでしょうか?
いろいろありますが主な権利としては、「議決権」「利益配当請求権」などが挙げられます。

「議決権」は企業の株主総会に出席して、これを行使することで、例えば、企業の経営方針や、人事について賛成や反対の票を投じることができ、間接的に会社の経営に参加することが出来ます。

「利益配当請求権」は企業の利益のうち一部を配当金として受け取る権利です。これについても株主総会で決議されます。



値上がりすれば嬉しい「売却益」


株式投資をすると、どんなメリットがあるのでしょうか?
まずは一番分かりやすいのは、「売却益」です。
購入した株が値上がりして、良い時期に売却すれば、大きな利益を得ることも出来ます。
例えば¥1,000で購入した株が¥1,300に値上がりしたときに売却すれば、単純に30パーセントも利益が出ていることになりますね。(※税金、手数料は考慮していません)
それも数日や数週間で、こんな利益が出ることも珍しくないです。今の銀行の金利を考えると、考えられないくらいの収益ですね。
ただしもちろん逆もあり得ます。
売却損です。同じく¥1,000で購入した株が、¥700に下がってしまう事もあります。

継続的に受け取れる「配当金」


次に「配当金」です。
配当金は売買しなくても、株を持っているだけで得られる利益です。
配当金は企業が利益のうちの一部を出資してくれた株主に対して配分する物です。
株を持っているだけで、受け取れますので、長期間株を保有していれば、継続的に受け取ることが出来ます。
現在の低金利の時代では、単純にこの配当金だけで、銀行の預金など比べても格段に高い利回りを得ることが出来ます。ただし、全ての会社に配当金があるではありません。あくまでも利益の一部を配分していますので、赤字の企業などは配当金が無い、いわゆる無配の会社もありますので注意してください。



もらって嬉しい「株主優待」


日本独特の制度として、「株主優待」があります。
これは企業が出資してくれた投資家に対して、配当金とは別に、会社の製品をプレゼントしたり、割引などの特典を付けたりして、還元する物です。
個人で投資している方は、実際には売却益や、配当金ではなく、むしろ株主優待を楽しみにしているという方も少なくないと思います。
私自身も、優待目的で購入している株も結構あります。
初めて株を購入される場合は、株主優待を基準に選んでも良いと思います。



まずは手軽に始めてみましょう!


今の時代は、インターネットでも株の情報などは簡単に見られますので、これから初めて株式投資を始めようと思う方は、配当金や株主優待など、分かりやすい部分から見てみて、まずは少額からでも投資してみていただくことをおススメします。

2017年5月
2018年10月加筆修正

この記事を書いたプロ

馬屋原康平

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