仕事でうまくいかないことが続くと、自分はダメだと不安になり落ち込む
社会人の悩みについて、さまざまな統計調査が行われていますが、中でも常にトップにあがるのが職場の人間関係です。仕事に悩みはつきものだとはいえ、同僚とうまくつきあえない、上司とそりが合わなくて会社に行くのが辛いなど、悩みを一人で抱え込んでいる人も多いのではないでしょうか。
職場の人間関係が芳しくないと、会社に行くのが憂鬱で毎日が不安になってしまうこともあるでしょう。今回は、このような場合の対処方法や考え方についてお話ししていきたいと思います。
部下が上司に抱くストレスの特徴
職場に限らず、家族や友人関係であっても、すべての人が同じような考え方や性格で相性良く付き合えるわけではありません。ましてや会社という組織の中で上司と気心が通じて、馬が合うというのは奇跡に近いことかも知れません。
一般的に、部下が上司に抱きがちなストレスの特徴として「何をやってもことごとく否定される」「頑張っても評価してくれない」「指示に納得できないことが多くストレスがたまる」などが挙げられます。
部下の側がうまく付き合えないと感じた場合は特に、目上である相手に関係改善を提案しづらいために、一方的なストレスを抱え込んでしまいがちです。そして、その気持ちは自然と上司にも伝わり、職場環境や仕事にも不都合な影響を及ぼしてしまうかもしれません。
上司にストレスを感じる心理とその背景について
上司など、身近な目上の人から否定的な意見や決定を下されたとき、落ち込んだり敵対心を抱いたりと、強いストレスを感じてしまう人は、幼少期に親から「おまえはダメな人間だ」「能力のない人間には価値がない」とことごとく否定され続けて育っている場合が見受けられます。
頑張っても褒めてもらえなかったり、自由に行動することを禁止されるなど、親のコントロール下で育ったり、親の気分に振り回されて育った人は、子供の頃親に感じていたことと同じように上司にも反応してしまいます。
一方、とても優しくて仲の良い両親に、「自由にしていいんだよ」と言われ育てられたなど、両親の影響なんてないと言われるケースもあります。
そのようなケースは、とても優しくて真面目な方に多く、良い子だった故に無意識に感情を出さずに抑え込んできたという傾向がみられます。
どのようなケースにせよ、過去に何らかの満たされなかった感情が残ってしまっていると、それが投影という形で現れ、目の前の上司に反応してしまうのです。
目の前の状況が、無意識に過去の記憶とリンクしてしまい、きっとこの人(目の前の相手)もあの人(過去に嫌な思いをした相手)と同じように自分を扱うに違いない・・・。と思ってしまい、過剰に落ち込んだり、イライラや怒りとなって現れてしまうのです。
上司と部下の関係を良好にするための考え方や方法について
投影はあくまで自分自身の反応です。目の前の上司や相手の問題ではなく、自分自身の問題だと気づくことが大事です。
このような反応は今に始まったことではなく、過去にも同じようなパターンはありませんでしたか?
あなたが認めてもらいたかった、評価してもらいたかった、理解してもらいたかったと思うことは過去にありませんでしたか?
自分以外の誰かに投影して反応してしまうのは、悪いことのように言われていますが、ごくごく自然で当たり前のことです。
しかし、過剰に反応してしまったり、自分が追い込まれるような反応はとてもしんどいと思います。
心理学の基本に、「過去と他人は変えられない。変えられるのは未来と自分。」という言葉があります。
目の前の上司を変えることはできないですが、あなたが変わることはできます。
ちょっとだけ勇気を出して、考え方を変えてみませんか?
まずは、一端深呼吸して、相手を受け入れてみることから始めてみてください。
自分の感情を押し殺したりごまかして相手にごまをするのではなく、自分と他人との違いを理解して受け入れてみてください。
たとえ相手の考えや行動に同感できなくても、「なるほど、そう思われるのですね」と共感することはできると思います。
それでも心のモヤモヤやイライラ、不安などが消えない場合は、何か未完了の満たされなかった感情があるのかもしれません。
過度にストレスを感じていたり、辛い状況が続くようでしたら、決して我慢したり、無理をしたりせず、まずはご自分を大事にしてあげてくださいね。
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