日曜日の夜になると憂鬱感と不安感で仕事に行きたくなくなる
上司を目の前にするとおどおどしたり、緊張してしまうということはありませんか?
その人に名前を呼ばれただけで、怒られるのではないか、何かミスをしたのではないかと不安になり、様子をうかがうようにいつも上目遣いになってしまう…誰に対しても堂々と自信を持って接したいのに、特に目上の人を前にすると、恐怖と不安が押し寄せてきて萎縮してしまうのはなぜなのでしょう?
叱責されるのが怖い、という感情の特徴について
子どもにとって大きくて力のある大人は、強大で超えることのできない恐怖の対象になりやすい存在といえます。
上司や目上の人の前で緊張する人は、幼少期に身近な大人である親や教師に威圧感を覚えたり、激しい叱責の記憶が影響していることが多く、大人になってもそれが心に強く残って、自分にとって強い影響力を感じたり、権威の対象である相手の前で必要以上に緊張してしまうのです。
このような人は、うっかりミスを繰り返し、さらに叱責を受けるといった悪循環を招き、仕事に対しても自信が持てなくなってしまいます。
大きな声に過剰に反応する、怒られることで追い立てられるような恐怖感を覚え、目の前が真っ暗になる、よく怒られる人の声を聞くだけで萎縮してしまい、その場から動けなくなるなどの問題を抱える場合もあるでしょう。
怒られることへの恐怖と不安を抱く感情の原因について
過去に激しく怒られてショックを受けた記憶は、暴力を伴った場合は肉体的な痛みを、また、人前で叱責された場合は恥の記憶とともに心に刻まれるなど、同時に味わった経験が影響することもあります。そのような場合、大人になっても怖いと感じた相手に抵抗できなかったり、自らの感覚を鈍らせて怖いと感じないようにする、相手の顔色をうかがい、怒られないための行動に必死になってしまう、などの傾向がみられるようになります。
幼少期に親から怒られてばかりで、「おまえはダメだ」と否定され続けたために、「うまくやらなくてはならない」「ミスをしてはいけない」といった思い込みを強化している場合が多く見られます。
"できる"自分には価値があるが、ありのままの自分は価値がないといった自己無価値感や、自己評価が低く自分は怒られる存在だという固定観念を抱いたり、他人からの批判や叱責に過剰に反応する、「失敗は許されない」と自らにプレッシャーをかけて、緊張と萎縮の心理に拍車がかかってしまうこともあります。
権威の対象への恐怖の感情を克服し、解消するためには?
怖いと感じるのは極めて正常な反応です。しかし、苦手意識や恐怖の感覚はあなたの心が作り出している防衛の鎧である場合がほとんどです。
まずは背筋を伸ばして、目の前の人が本当に怖い人か、あなたを押さえつけてただ服従させようとするだけの人かどうか冷静に判断し、恐れの感覚の原因に向き合ってみることから始めてみてください。
その際、相手の気持ちや立場を想像することも大切です。意外なことですが、相手が持つ恐れの感情の方が大きい場合、恐怖が攻撃に変わることもあります。相手も恐怖心を抱えているということに気づくことができれば、距離がより近く感じられ、冷静に対話できることもあるでしょう。
また、仕事以外の場面でも同僚とコミュニケーションを取って職場での孤立を防ぎ、自分にできることは率先してやることを心がけましょう。
たとえ小さなことでも、ちょっとした成功体験を積み重ねることで、低く見積もりすぎた自己評価を上げることができます。ありのままの自分に価値があることを自分自身で認めてあげることができれば、必要以上に他人を恐れることは無くなるでしょう。
しかし、それでもなお取り除けない恐怖心が残る場合は、幼少期のトラウマや抑圧された感情に強く支配されていることが考えられます。
また、死への恐怖心に囚われている可能性があるため、場当たり的な対処法では問題解決は難しく、専門的なセッションが必要なケースもあります。
あなたが感じている恐怖は、身体のどこで強く感じますか?
過去にも同じような恐怖を感じたことがありませんか?
もし何か心当たりがある場合、逆に何に対する怖れかわからない、怖れについて考えようとすると頭がフリーズしてしまうなどの場合には、すぐにでも専門家に相談してください。
私どもではカウンセリングのもと、あなたの問題解決へのお手伝いをいたします。まずはお気軽にご相談ください。
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