仕事でうまくいかないことが続くと、自分はダメだと不安になり落ち込む
学生時代、テストで一問目から順に解き進める癖が抜けず、難問にぶつかって頭を悩ませた結果、後半の問題までたどり着けなかった…自分は昔から要領が悪く、何をしても遅いと言われてきたという人はいませんか?
できる問題から解いていくという人の多くはテストの成績もよく、それに比べて自分はこんなにも努力しているのに、いつもぱっとしない成績ばかりで、この先もずっとこうなのだろうか…という不安にさいなまれてきた人もいるのではないでしょうか。
要領が悪く仕事が遅いと感じる人の傾向や特徴について
自分は要領が悪い、人に比べていつも後れを取っている、と感じている人の中には、物事の優先順位をつけたり同時進行で作業を進めるのが苦手だったり、ひとつのことに没頭して周りが見えなくなってしまうといった傾向を自分自身に見出しているケースも多いのではないでしょうか。
仕事においても、常に人の顔色をうかがいながら「これでいいですか?」と行動の許可を求めることが多かったり、作業手順も人と違うことが多いことなどから、仕事も人より遅いと悩みを抱えているケースもあります。
このような人には真面目な性格の方が多いのですが、熱心で集中力がある反面、なかなか融通が利かなかったり、様々な仕事をしなければいけないような場面では、要領が悪いと見られてしまいます。
また、幼少期に両親や他人に責められた経験があり、それを非常に怖れるあまり、人に質問したり相談することができなくなるなどの問題も抱えがちです。
このような仕事の進め方が悪いことではないのですが、自分の性格や特徴に悩みを抱えていると、職場や仕事面で萎縮してしまったり、周囲から孤立してしまったりして、本来の実力を発揮できなくなってしまいます。
周囲のスピードについていけないと感じる人の考え方や行動の癖とは
同僚はみんな優秀なのに自分はダメだと引け目を感じてしまう、周囲の人の作業スピードについていけないと感じてしまう人は、常に他者と自分を比較して劣等感を抱いていることが多いものです。
このような人の中には、幼少期に過保護や過干渉を受けて育ったというケースや、親が決めたレールの上を走ってきたことから自主性や自立性を持てず、無意識に自分で考えて動くことに不安を抱えているというケースがあります。
親に何かを相談すると過剰に心配されたり、話をする度に反応されて言いたいことが言えなくなったという経験から、「自由に行動してはいけない=自分の人生を生きてはいけない」「ありのままの自分であってはいけない」という自己を制限する思い込みに囚われることにより、誰かの指示通りに行動しているうちは安心できるが、自分で考えたことは間違ったりミスをすることが多いのだと思い込んで、自分は仕事ができない人間だという固定観念を抱くケースも見られます。
要領が悪く仕事が遅い人が取り組むべき対処法について
自分は人より仕事が遅いと感じたなら、まずは冷静になって本当に周囲が見えているか、すべきことの全体を把握できているか確認し、まずは自分に自信をつけることから始めてみましょう。
例えば、毎日の成果(成し遂げられたこと)をノートに書いてみる、自分のできることは何かを理解し、自己イメージを高めて自信を積み上げることが大切です。
さらに、人より劣っていると感じて萎縮してしまう人は、他人にとっては困難なことが、自分には当たり前にできるといったことを何かひとつでも見つけることも、自信を身につけるのに有効です。
また、仕事以外でも同僚とコミュニケーションをとって職場での孤立を防ぐことや、できると思ったことは率先してやり、周囲と密な連携を図ることで、仕事の優先順位や作業手順について気後れすることなく上司や同僚に相談することができるようになるはずです。
自分の良いところなどを周りの人に聞いてみるのも良いでしょう。自分はダメだ、という思い込みがあると、本当は自分にしかできないこと、他人よりも優れていることがあったとしても、見失ってしまいがちです。自分で意識していなかったことを他人から褒められることで、自己肯定感は高まります。「できてもできなくても、自分には価値がある」という感覚を養い、自分を労わり大切にする時間を設け、自分の好きなことをする時間を作りましょう。
なお、幼少期に身につけた心のクセを見つけて解消するには、適切なカウンセリングと丁寧なセッションが何よりも重要です。過去に戻ってやり直すことはできませんが、過去の出来事を受け止めて成長していくことはできます。もし、このような悩みに少しでも思い当たる方は、ぜひ一度ご相談ください。
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