仕事でうまくいかないことが続くと、自分はダメだと不安になり落ち込む
たいした理由もないのに無性に腹が立ったり、イライラした感覚がいつまで経っても収まらず、感情をコントロールできない自分に不安を覚えた…仕事や日常生活でこんな状況に陥ったことはありませんか?
時に自分でも収拾できないほどにわき上がってくるこのような苛立ちの感情は、いったいどこからくるのでしょうか?
イライラの感情が起きやすい場面と苛立ちの特徴
仕事の場面で、後輩や部下が思い通りに動いてくれなかった、他人の段取りや仕事ぶりがもどかしくてイライラした、自分ならこんな風にできたのになど、物事の結果や成果が自分の期待通りにならないなどの場面に遭遇したとき、焦ったり苛立ちを覚えてしまうのはなぜなのでしょうか?
物事が自分の思い通りに運ばなかったとき、私たちは得てして相手に感情をぶつけたり指摘して消化することで腹立ちを収めようとします。このような心理の背景には、物事の経緯や結果に満足できなかったことへのマイナス感情を他人にぶつけることで、自分の不安を少しでも早く打ち消したい、感じなくしたいといったいわば自己防衛反応が起きているともいえます。
イライラに陥りやすい人のタイプや考え方のクセについて
子どもの頃から厳しく育てられ、成績がよくないと親に強く叱責されたり、露骨に不機嫌な顔をされる、100点でない限り褒めてもらえなかった…というような幼少期の経験は、完璧でなければ自分の存在価値がないと思い込んでしまう心理の原因となりがちです。
そして、親の期待に応えるために頑張ってきたのですが、無意識に親に対する怒りがたまっていることもあります。
このような思い込みに囚われている人の多くは、完璧主義で、have to思考(「○○すべきである」「○○しなければならない」)といった傾向が強く見られます。
幼少期から培われたこのような思考は、大人になっても変わることなく、手を抜いてはいけない、楽をしてはいけないと自分に禁止していることを他者に投影し、次第に他者にも自分に課しているのと同レベルの完璧さを求めるようになってしまいます。そして、相手の至らなさや意のままに動いてくれないことにいらついて苛立ちを覚え、相手を責めたり八つ当たりしてしまうといった行動に走ってしまうのです。
自分への期待を調整し失敗を許すことで苛立ちの感情を解消する
自分の中にある完璧さ、「~ねばならない」という思いを手放してみましょう。自分に対する完璧さを手放すことで、相手にも完璧さを求めなくなります。
完璧ではない自分を責めるのをやめて自分を許すことで、他の人にも寛容になり、他人のミスや欠点を非難するのではなく、それらをカバーできる人になれると思います。
あなたはこれまで、たくさん人並み以上に頑張ってきたと思います。自分に厳しく頑張ってきたのだから、
・頑張りが足りない(と思ってしまう)人
・要領の悪い(と思ってしまう)人
・出来の悪い(と思ってしまう)人
にイライラしてしまうのは当然のことかもしれません。
一度頑張るステージから降りてみませんか?
イライラする自分に違和感を感じるのは、頑張り続ける人生に少し疲れたな、少し休みたいな、という無意識からのサインです。自分に厳しくするのを少しお休みして、今まで頑張ってきた自分を労ってあげてみませんか?
そして、自分の感情に正直になりましょう。人は感情がある生き物です。イライラしたり、不安を感じたりするのは決して悪いことではありません。そんな感情を感じている自分を否定するのではなく、自分の感情に寄り添ってみましょう。
今どんな感情を感じていますか?
今感じている感情を言葉にして吐き出してみましょう。相手に感情をぶつけるのではなく、自分ひとりの安心安全な場で感情を声に出してみましょう。できるだけ汚い言葉、酷い言葉の方が良いです。
声に出すことで少し落ち着いてきませんか?
自分の中の感情処理をしてから、イライラの相手に建設的に自分の感情や思いを伝えてみてください。
自分ひとりでは難しいなと感じたら、専門のカウンセラーやセラピストに相談してくださいね。
楽しい充実した仕事ライフに変えて、あなたらしい幸せな生き方に変えるお手伝いをさせていただきます。
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