外国人社員とのコミュニケーションがうまくいかない理由|日本語の難しさと対策

こんにちは。
エルロン代表、元人事 × 日本語教師歴12年の石川陽子です。
今回は、
『外国人対応をする現場のための
ケースで学ぶやさしい日本語』
について、お話したいと思います。
一冊まるまる、本を書く
一般社団法人 金融財政事情研究会の方から、
出版のお話をいただいたとき、
「単行本を一冊、まるまる書かせていただけるんだ」
という嬉しさがある一方で
「1冊を、ちゃんと充実した内容で書き上げられるかな・・・」
という心配もありました。
すでに世の中には、
「やさしい日本語」に関する
有益な書籍がたくさんあります。
だからこそ、
これから新しく本を出すのであれば
何を取り上げれば、読んでくださる方に
「役に立った」と思っていただけるのか。
そこは、慎重に考えたいと思いました。
そんな中、編集者さんから
「やさしい日本語を、
金融機関の窓口で働く方々が
実際に使えるようになる本にしてほしい」
とお話しいただきました。
それを聞いたとき、
「それは、カタチにしたい!」
と、改めて思ったんです。
ちょうどその頃、
私が担当していた日本語研修の受講者に、
介護現場で働く外国人の方々がいました。
書籍のテーマなどを少し話したことがあったのですが
「もし銀行の人が、やさしい日本語を使ってくれたら、
私たちの生活はもっと安心できます」
「ぜひ、書いてください!」
と応援してくれました。
その言葉にも背中を押してもらい、
「よし、頑張って書き上げよう!」
と思えたことを覚えています。
私たちが大切にしたかった「リアル」
今回、本を書かせていただくうえで
私たちエルロンがとても大切にしたことがあります。
それは、実際に現場にいる方の声を聞くこと。
これは、エルロンが日本語研修や
「やさしい日本語」のワークショップを作るときにも、
ずっと大切にしていることです。
「こういうことに困るのではないか?」ではなく
実際に、何に困ったのか。
そのとき、どう感じたのか。
何を言われて、わからなかったのか。
どうしてもらえたら、安心できたのか。
様々な立場の方から話を聞いて、
そこに見えてきた課題を、
どうすれば少し解消できるのか。
それを具体的なケースとして、
この本の中に入れたいと思いました。
そのため、いろいろな立場の方に、
お話を聞かせていただきました。
地方銀行の担当者の方々。
銀行の窓口業務を経験されている方。
金融機関でお仕事経験を持つ日本語教師の方。
エルロンとつながりのある2000名を超える日本語教師の方。
そして、
実際に日本で生活をしている外国人の方々。
ご協力くださった皆さま
本当にありがとうございました。
なので今回の本には、
エルロンがこれまで積み上げてきたことに加えて、
たくさんの方から教えていただいたことが集まって
完成した本だと思っています。
やさしい日本語は、外国人のためじゃない
私も、今回一緒に本を書いた竹丸勇ニさんも、
今も外国人の方を対象とした日本語研修を担当しています。
同時に、日本人向けの
やさしい日本語のワークショップも開催しています。
やさしい日本語ワークショップを開催すると
必ず聞く言葉があります。それは、
「私は英語ができないから、
外国人とは話せません」
という言葉です。
でも、そう話していた方が、
実際にやさしい日本語を使って
外国人の方と話してみると、
どんどん笑顔になっていきます。
そして、ワークショップが終わると
「今日、初めて外国人スタッフと雑談しました」
「今まで一緒に働いていたのに、
相手のことを何も知らなかったことに気づきました」
そんなお話しをしてくださいます。
そのたびに私は、やさしい日本語って、
「外国人のためだけのものではないな」
と感じます。
日本人も、「あ、伝わった!」と安心する。
そのことで、今まで少し遠く感じていた相手との距離が、
少し近くなる。
もちろん、外国人の方も笑顔になります。
ちなみに私は、
日本語教師歴12年ですが、
外国語は話せません。
それでも、
これまで33カ国の方々と、
日本語で話をしてきました。
なぜできるのかというと、
私には、「やさしい日本語」があるからです。
もっと、やさしい日本語を使ってもらいたい
「やさしい日本語」は
地方自治体での認知度は非常に高いのですが
一般の方々まで広く知られているかというと、
まだまだだと思っています。
外国人を目の前にして、
「英語ができないから・・・」
と、話すこと自体を諦めてしまう方が
多いのが現状ではないでしょうか。
でも、
日本で生活している外国人の中には
日本語を学んでいる方もたくさんいます。
だったら、日本語を話す私たちにも、
できることがあります。
今回の本では、
金融機関の具体的な場面を通して
「どう伝えたらいいのか」
「どう確認したらいいのか」
を、できるだけ実践的にまとめました。
それ以外に、様々な現場での事例や
やさしい日本語の表記変換に使える
AIのプロンプトなども書きました。
(Amazonサイトから目次がご覧いただけます)
この本をきっかけに、
少し伝え方を変えることで、
今まで話したことがなかった人と、
話せるようになった。
そんな経験を、
一人でも多くの方にしていただけたらいいな・・
と思っています。
よろしければ、
ぜひ、手に取ってみてください。
外国人対応をする現場のためのケースで学ぶやさしい日本語
詳細・Amazonページはこちらです


